...そのまま縁に出て庭下駄(げた)をはこうとあせったけれどもどうしてもはけないので...
有島武郎 「或る女」
...着物は十分に着ているのだから巣鴨の同志のことを思えばそう弱音もはけない訳さ...
大杉栄 「獄中消息」
...ひとりで草履(ぞうり)をはけないほど酔っている...
田中英光 「野狐」
...わしゃ一人じゃ靴もはけないからな...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...ハイヒールをはけないから困るわ」と...
野村胡堂 「胡堂百話」
...どうしてもいったん宿へ帰った上でなけりゃ草鞋(わらじ)がはけないという寸法だ」「うム...
吉川英治 「江戸三国志」
...奉書のお届を出さなければ足袋がはけないなんていうような幕府勤めはまッぴらでござるよ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...私の……もうはけないから」お喜代は...
吉川英治 「松のや露八」
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