...木村はそのくらいな事で葉子から手を引くようなはきはきした気象の男ではない...
有島武郎 「或る女」
...はきはきした清潔ずきな女中とを得た事がまず葉子の寝起きの心持ちをすがすがしくさせた...
有島武郎 「或る女」
...あなたと同様はきはきした事の好きなわたしがこんなに意地(いじ)をこじらしたり...
有島武郎 「或る女」
...愉快な人々――はきはきした...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ね」近眼は近眼らしくもなく案外にはきはきした言葉であった...
岩野泡鳴 「猫八」
...あまりスパイ船のようにはきはきした行動をとりたくないこともあったし...
海野十三 「火薬船」
...はきはきした口調で挨拶して...
太宰治 「善蔵を思う」
...はきはきした氣性で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...さきはもうはにかむけしきもなくはきはきした言葉つきで「あなたいくつ」ときいた...
中勘助 「銀の匙」
...目が見えて態度のはきはきした女は少年の頃から決して太十の相手ではなかった...
長塚節 「太十と其犬」
...はきはきした態度――つまり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...はきはきした物言ひに馴れてゐるが...
室生犀星 「巷の子」
...大そうはきはきしたお方のようだったこと...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「あたし父よりも母に似ているらしいんです」と云って娘は微笑した、「――父は温和しい一方でしょ、母のことはほんのうろ覚えなんですけれど、父の話やなんか思い合わせると、気の強い、はきはきした、どっちかというと派手好きな性分だったようですわ」本所清水町で寺子屋を始めたのも、おせいが父にすすめたのだし、二年そこそこで病気が再発しても、おやめなさいとは云わなかった...
山本周五郎 「さぶ」
...おせいのはきはきした...
山本周五郎 「さぶ」
...お石ははきはきした子だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...中年増(ちゅうどしま)のはきはきした女房が出て...
山本周五郎 「風流太平記」
...はきはきした彼女には...
山本周五郎 「山彦乙女」
便利!手書き漢字入力検索