...おまへの愛はのろい火で温まる杏色の薔薇(ばら)の花よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...おそろしき呪(のろい)の爆薬の花籠は...
海野十三 「爆薬の花籠」
...思わずのろいのことばをつぶやかないではいられませんでした...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...口の中でのろいのことばをブツブツつぶやきながら...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...年をとつた死は蛙のあゆみののろいのを気にもしないで...
大手拓次 「藍色の蟇」
...歩きかたがのろいばかりではなかった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...為ることはのろいようですが...
高村光太郎 「啄木と賢治」
...私はそれの呪(のろい)についてのある話しを聞いています...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...これは自分のようなテンポののろい頭には少しごたごたしすぎているような気がした...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...例えばまた「のろい週期」などという言葉も平気で使うが「長い週期」というよりも日常会話にはこの方が実感があるから自然にそんな用例が出来るのであろうと思われる...
寺田寅彦 「随筆難」
...日本人によつて創られた最初期の蒸汽船はのろいながらも日本の海を進水したのであつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ことごとくおのろいになって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...兄さんは危うくお父さんを殺すような目に会わして……のろいのことばまで吐いて来たくせに……もう今は……こんなとこで冗談なんか言うんですか……『財布か命か』なんて!」「それがどうしたというんだい? いけないっていうのかい? おれの分際に不釣り合いだというのかい?」「いいえ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...皆のろい沈鬱(ちんうつ)な様子をしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これだけの子供がひねくれ者となり、祖国をのろい、隣人を恨み、自暴自棄の生活を送ったら……祖国の前途はまったく暗いものとなろう...
永井隆 「この子を残して」
...我がために人びとなんじらをのろい...
永井隆 「この子を残して」
...島田に対しての呪(のろい)には苦笑しますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その呪咀(のろい)がこの児にかからないようにして下さい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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