...「満蔵何をぬかすだい」省作はそうは言ったものの不思議と顔がほてり出した...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...三日の間などとぬかすんだ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...見ていてこしをぬかすな...
海野十三 「火薬船」
...その時になって腰をぬかすまいぞ...
海野十三 「少年探偵長」
...呀(あ)っといって腰をぬかすことであろうが...
海野十三 「地球要塞」
...だいたい流浪者はお昼をぬかす二食が普通だ...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...洒落た文句をぬかすぜ」旅人は...
直木三十五 「南国太平記」
...たいていの鈍(どん)な親なら、これだけ聞かされてはおさまるはずがなく、「なにをぬかす、鰻掻きめら」と、ありあう(ど)を蹴散らしていきり立つところだが、さすがは老骨(ろうこつ)、そんな未熟な所為(しょい)はしない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...な」と歯の浮くようなことをぬかす...
久生十蘭 「魔都」
...おやつさん/\とぬかすのかと叱り...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...何をぬかすぞ! それ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」「阿呆、何ぬかす...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ぬかすんだ!志水 香代ちやん...
三好十郎 「地熱」
...「ぬかすな、吉」とお繁はやり返す、「墓場の物を食うぐれえがなんだ、おめえのおっかあなんかもっとげんがだぞ、中堀の巳之なあことくっついて、夜中になると海苔漉き小屋へいって寝るだ、おんだら見てちゃんと知ってるだ、嘘(うそ)だと思ったら、田島の漉き小屋へ夜中にいってみろ、二人でいっしょに寝て、尻尾(しっぽ)を踏んづけられた犬みてえな声だしてるだから、げんがたおめえらのことを云うだ」そして、さも軽侮に耐えない、といったふうに唾(つば)を吐くのだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...「ふざけるな、しゃらくせえや、なにょうぬかす...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...四の五のぬかすと家捜しをするぞ」「それはいい思いつきだ...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...こうぬかすんだからおどろきだ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...腰をぬかすほど仰天した...
吉川英治 「新・水滸伝」
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