...鞣皮(なめしがわ)のような痩(や)せた顔をして...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...鞣革(なめしがは)の袴(はかま)一つなるが...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...「此の好書家の書庫と称する鞣皮(なめしがわ)の物置」などと憎まれ口をたたいている...
辰野隆 「愛書癖」
...鞣革(なめしがわ)の帽子をかぶり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...過分の祝儀(しゅうぎ)を置いてほうほうの体(てい)で菜飯茶屋(なめしぢゃや)の門(かど)を出たのである...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...しきりに白樺の皮をなめしていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...広小路に菜飯(なめし)と田楽(でんがく)を食わせるすみ屋という洒落(しゃれ)た家があるとか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...なめし賃が高くなければ...
長谷川時雨 「夏の夜」
...なめし皮で球を綺麗にみがく...
林芙美子 「生活」
...鞣(なめし)皮の半外套の脇のポケットに突っ込まれている...
久生十蘭 「地底獣国」
...「黒鞣革(くろなめしがわ)の手綱を山形に通して後方に廻して鎧の上帯に結びつけ...
正岡容 「小説 圓朝」
...リンツマンの檀那と云うのは鞣皮(なめしがわ)製造所の会計主任で...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...多くは鹿革(しかがわ)で柔くなめしてあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...金泥(きんでい)や色漆(いろうるし)を用い模様を高く浮き出させた鞣革(なめしがわ)であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...名物再興の骨折損店開きだけしたなめし田楽「お茶きこし召せ...
山本笑月 「明治世相百話」
...おまけに鞄(かばん)まで鞣皮(なめしがわ)製の素晴らしいのが出来て来たので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...皮革(なめしがわ)の鞭(むち)がシナシナと撓(しな)っていた...
夢野久作 「継子」
...どれ、飯でも食おうか」薬師の横丁をのぞくと、菜飯(なめし)、奈良茶飯、木の芽(め)田楽(でんがく)、蒲焼(かばやき)など、軒並びの八間(けん)が団扇(うちわ)をハタかせて、春の淡雪のような灰を綺麗な火の粉の流れる往来へ叩いております...
吉川英治 「江戸三国志」
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