...等閑(なおざり)になし得ない道理は解(よ)めるが...
泉鏡花 「瓜の涙」
...決して等閑(なおざり)に書きなぐったのではないが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そして今私は自分の仕事を等閑(なおざり)にしていることに気がついて来た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...われわれの教育はなげかわしくなおざりにされている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼の教育は悲しむべくなおざりにされたものである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ほかの調査の筋もなおざりにされてはいなかつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...米友の責任観念がなおざりにせしめてはおかないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...自身の所業は決して等閑(なおざり)にすべからず...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...その父母たる者が夫婦の関係を等閑(なおざり)にしたるにあり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...古代の事業がなおざりにされ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかしながら食物が生存の大本であると思えば一日も等閑(なおざり)には出来ません...
村井弦斎 「食道楽」
...無用な事へ心を労してそれがために実用の智識を等閑(なおざり)にするのは最も憂うべき事だ...
村井弦斎 「食道楽」
...水道を使う人はよくよく注意して溜り水を捨てる事にしなければならん」と毎日口に入るるものは片時(へんじ)も等閑(なおざり)にすべからず...
村井弦斎 「食道楽」
...等閑(なおざり)に聞きすてることはなるまい...
森鴎外 「阿部一族」
...工藝の美が等閑(なおざり)にされたのも無理はない...
柳宗悦 「工藝の道」
...用を等閑(なおざり)にするのみならず...
柳宗悦 「工藝の道」
...今日までこの領域の価値をほとんど全く等閑(なおざり)にしてきたのは...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...自分がなおざりにしてきたことなど...
山本周五郎 「つばくろ」
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