...自分のからだをなおざりにし始めてから...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...等閑(なおざり)に引被(ひっか)けた...
泉鏡花 「印度更紗」
...二葉亭の『あいびき』は殆んど原作の一字一句をも等閑(なおざり)にしない飜訳文の新らしい模範を与えた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...決して等閑(なおざり)に書きなぐったのではないが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...なおざりに思つていました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...そして今私は自分の仕事を等閑(なおざり)にしていることに気がついて来た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...これをなおざりにしていては...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...われわれの教育はなげかわしくなおざりにされている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...米友の責任観念がなおざりにせしめてはおかないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...等閑(なおざり)のこの四五日に藤尾の眉(まゆ)にいかな稲妻(いなずま)が差しているかは夢測(はか)りがたい...
夏目漱石 「虞美人草」
...けれども三四日(さんよっか)等閑(なおざり)にしておいた咎(とが)が祟(たた)って...
夏目漱石 「明暗」
...居家の私徳を等閑(なおざり)にするにおいては...
福沢諭吉 「日本男子論」
...奴等が書を善くすると云えば此方は殊(こと)更らに等閑(なおざり)にして善く書かずに見せようと...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...認識をなおざりにする心は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...他の規定の諸学課をそれだけなおざりに致しました...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日本的なものはかえって等閑(なおざり)にされたままであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...自分がなおざりにしてきたことなど...
山本周五郎 「つばくろ」
...なおざりには致しておけぬ」「一時の無念は忍んでも...
吉川英治 「三国志」
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