...いや、それどころか、いつどんなときにも、人々のあとを追っているのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「いたずらっ子」
...いや、怪物どころか、もっとも進歩した、万能の生物なのです...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...それどころか古来の大文学にはほとんど例外なくスリルの魅力が含まれているといってもいいすぎではない...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...紹介者の初子には何にも言わないのかね?」「言わないどころか...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...「いいえ、それどころか...
太宰治 「風の便り」
...私だつて、絵はきらひではないし、いや、きらひどころか、かなり通(つう)のつもりでゐたのだが、穂庵を知らなかつたとは、大失態であつた...
太宰治 「津軽」
...それどころか卓上に黒い塊...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...それどころか、親友にもうち明けることができないで、ただ自分自身にだけ、しかもごく内緒に告白すればするような、そんなことすらもあるのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...害をしないどころか...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...「かう甘く見えたつて、七転び以上なンだよ、一転びの苦労もなめた事がないくせに、一かどの苦労をしよつた気の女が多いンだから、全く呆れけえるだわ、ねえ、勘ちやんさうは思はないかい?」顔の長いバアテンダーは、桃色の紙風船をふくらましながら、「冗談云つちやアいけないよ、七転びどころか、今の世の中ア、百転びの方が多いンだぜ」「馬鹿、何によう云つてるンだい、フゝゝお神さん転ばして風船吹いてゐなよだ」お粒は興ざめた顔で鉢植の蔭から出て来ると、寝呆けたやうな女達の椅子の中へはひつて行つた...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...それどころか、断食芸人は(まったく信じるに価することだったが)以前と同じように断食できる、と断言した...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...それどころか、たいへんなもうけものでもしたようにかんがえている」「幸福(しあわせ)なやつらだ」「正直なところ、おれも、足ぐらい折りたかった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「なんの四十カペーカどころか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それどころか恥をかかせおって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...実現しないどころか...
本庄陸男 「石狩川」
...寝返りしても痛いどころか...
正岡子規 「煩悶」
...禅に徹していたどころか...
吉川英治 「黒田如水」
...観音様でもいいといったのじゃが……見ればないどころか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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