...甚内は役人どころか...
芥川龍之介 「報恩記」
...夢にも思ってみたことがありません! それどころか...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「みにくいアヒルの子」
...」「やっぱり居ら、居るどころか、もっと居ら、どしこと居るぜ...
泉鏡花 「海異記」
...少しも退屈どころか...
上村松園 「女の話・花の話」
...悪いと思うどころか平然と殺人をやって悔いないとは...
海野十三 「蠅男」
...」「出て来ねえどころか...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...それどころか卓上に黒い塊...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...長吉はその将来どころか現在においても...
永井荷風 「すみだ川」
...桜木の老媼窃に女の身元をさぐりしに、思ひもかけぬ喰せ物にて、養女どころか、唯藝者として世話するもいかゞと思はるゝ程の女なりといふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...長州先手の総督九州大名指揮するなんぞと出かけたところはべら棒によけれど知恵がなくって了簡(りょうけん)なくってお尻が早くて長崎なんぞへかけおちなどとはまことに呆れる江南小児の遼来遼来(れろれろ)どころかそれとはかわッてあかん弁慶屁(へ)でも景清...
中里介山 「大菩薩峠」
...それどころか、今現(げん)にどんな変がこの肉体のうちに起りつつあるかも知れない...
夏目漱石 「明暗」
...促(つか)まへるどころか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それどころか、あの人は朝早く火を焚くことをわたしに禁じました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...なんの特種どころか...
久生十蘭 「魔都」
...これらの対象や知覚は、決して少しも特定の場所を必要としない、それどころか、絶対的に特定の場所と両立しないし、想像でさえも、場所が、それらの対象や知覚に属するとは、考えられ得ないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...もうそれだけは二度と口にしないで下さい」「貴女は酔っているんだ」「酔うどころか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それどころか、命令の混乱で、馳け込んでくる者、引っ返そうとする者、谷口の一道で渦巻いている騒ぎである...
吉川英治 「三国志」
...――信仰どころか...
吉川英治 「源頼朝」
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