...この頃は――とりわけて今年はよく雨が降るやうです...
薄田淳介 「若葉の雨」
...とりわけて自分自身の心が彼にはわからなかったのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...とりわけて初夏の朝はよろしいかな...
種田山頭火 「其中日記」
...とりわけて緑平老の手紙はいつもうれしい...
種田山頭火 「其中日記」
...とりわけてKのはかなしくもうれしい手紙だつた!断ちがたい執着...
種田山頭火 「其中日記」
...たよりいろ/\、いづれもうれしいが、とりわけて、アメリカのOさん、イキス(マヽ)のKからのはうれしかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...私のやうな人間にはとりわけて...
種田山頭火 「旅日記」
...ロックはホテルの包囲攻撃をくわしく書いた……邪悪な雰囲気……この建物の古びた豪華さ……ヌラクラとつかまえどころのない坊さん……とりわけて...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...とりわけて亡き父上の御遺言が耳の底に止まって心のうちに忘れられません...
中里介山 「法然行伝」
...とりわけていわゆる「アラバマ号」問題は...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...今歳この度とりわけて珍らしきさまにもあらぬを...
樋口一葉 「ゆく雲」
...今歳この度とりわけて珍らしきさまにもあらぬを...
樋口一葉 「ゆく雲」
...とりわけてエチエネットの誠実(せいじつ)をしみじみ知ったのであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...四そこにはとりわけて彩りもなく飾りもない...
柳宗悦 「雑器の美」
...とりわけて、この後、浅野家の遺臣が、どうするか、赤穂城が、どうなるか、世間の耳目(じもく)は、挙げてその動向にそそがれていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...雨の後などとりわけて鮮けく...
若山牧水 「樹木とその葉」
...その中にとりわけて樹木の深く茂つた丘の上に無數の鷺が翔つてゐた...
若山牧水 「水郷めぐり」
...月夜にはとりわけてよく啼くのださうである...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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