...その途端(とたん)に一陣の風がさっと...
芥川龍之介 「竜」
...早く書いてしまおうとしてイライラして後をふり返るとたんに...
伊藤野枝 「わがまま」
...とたんに大きな声を出したのにもおどろいたが...
海野十三 「火星兵団」
...何十年ぶりかで市民たちが地上へ頭を出したとたん...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...奥のひと間へ入ったとたん...
海野十三 「少年探偵長」
...部屋の鍵をあけたとたんに...
海野十三 「脳の中の麗人」
...とたんに一発の弾が...
海野十三 「爆薬の花籠」
...まだこの外にもたんとたんとありますけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...真新しい考えがよからぬ方向に向かいはせんかと気になっとたんだ...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...とたんにぶっつけられたその言葉が...
豊島与志雄 「阿亀」
...途端(とたん)に一度引いた浪(なみ)がまた磯(いそ)へ打ち上げるような勢で...
夏目漱石 「明暗」
...とたんに謹んだようすになって...
久生十蘭 「あなたも私も」
...とたんにうしろから組みつかれた...
山本周五郎 「風流太平記」
...とたんに古いものをぜんぶぶちこはしてしまふ...
吉川英治 「折々の記」
...塗炭(とたん)の苦しみにあえぐを見ては...
吉川英治 「三国志」
...とたんに、彼の抜く手がおそかったというよりは、宮の猛然たる動作が彼に勝(まさ)っていたといえよう...
吉川英治 「私本太平記」
...女は、なにか口走(くちばし)りながら、そのとたんに、ワッと柳(やなぎ)の木の根もとへ泣きくずれてしまう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...とたんに何かがその襟(えり)がみをぐんと後ろへ引きもどした...
吉川英治 「新・水滸伝」
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