...彼女は何事にも忌憚なく意見を言う人だ...
...忌憚なく本音を言える関係が素晴らしい...
...忌憚を捨てて、自分の思うように話してほしい...
...彼は何を言われようとも、忌憚なく頑張っている...
...忌憚のない議論をすることで、良い結果が得られた...
...決して寫す能はざる所を直寫して寸毫の忌憚する所なきに在り...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...はやくも足尾の鉱毒が渡良瀬川に流れ入ることを忌憚なく発表した学究である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...学府と軍部とがその思ふ所を忌憚なく語り合つて...
辰野隆 「浜尾新先生」
...而して彼等が生存競爭の大敵として常に忌憚するものは黨人なるが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...忌憚(きたん)なく言えば少し読書好きの女の目にさえ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...自分はこゝで忌憚なく所信を發表すれば校長無用論を唱道する...
長塚節 「教師」
...大胆に忌憚(きたん)なく筆を着けなくっては...
夏目漱石 「創作家の態度」
...よく教師の悪口を忌憚(きたん)なく吐(は)いた...
新渡戸稲造 「自警録」
...しかも外国人にあてて自国人の欠点を忌憚(きたん)なく述べた彼の勇気は実に敬服の至りである...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...最も忌憚なき憎惡者は新古典派である...
萩原朔太郎 「青猫」
...忌憚にふれるものを強いてかこうともしているわけでなし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かえって迷う因ではありませんか」「ともあれ拝聴しましょう」「では忌憚(きたん)なく申しあげる...
吉川英治 「三国志」
...「忌憚(きたん)なく...
吉川英治 「私本太平記」
...忌憚(きたん)のないところが聞きたい...
吉川英治 「私本太平記」
...そこには忌憚(きたん)も何もない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分も忌憚(きたん)のない話を持出し...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...トルストイがその中で説いた露骨にして忌憚(きたん)なき性欲観である...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
...親しい友人から受けた忌憚なき非難は...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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