...ドモ又が死んで色づけのベトーヴェンになる結果に陥ったんだ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...障子の縁に立てた懐鏡の蓋の赤い布がかうした沈んだ心持を色づけるたつた一つの赤い色のやうに小淋しい...
鈴木三重吉 「桑の実」
...筆者の筆を執った場合における特殊の気分によっておのずから撰択せられ淘汰せられ色づけられ調子づけられているものである...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...諸々のイデオロギーを「公平」に観察して夫々を特色づけるだけで...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...その認識の方法如何によって特色づけられねばならないと仮定されているのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それは必ずしも近代精神だけを特色づけるものでもなければ...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...恐らく多くの観念論的哲学者達――今日彼等を一般的に「生の哲学」者と特色づけて好いと思うが――から...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...科学的概念構成によって特色づけられるものなら...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この際意識は階級意識として特色づけられる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...単に自然を受容する能力たる感性によって特色づける...
戸坂潤 「辞典」
...空間を特色づけるのに自然の本質という言葉を最も優れた或いは充分な述語として択ぶということは...
戸坂潤 「性格としての空間」
...今回政党として自分を特色づけたかの労協との...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...事物の特色づけなのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...すでに西田哲学の外部的な特色づけを試みたことがある...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...英国の学問と社会との全部がこの実際的(プラクティカル)という特徴に色づけられているのであろう...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...シューマンを特色づけるものは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...たかし庵の景色はこの竹藪によつて常に色づけられてゐると云つてよいのである...
松本たかし 「松本たかし句集」
...義仲の放縦な一面を特色づけているようだが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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