...ユーモアの輝かしい雰囲気が、彼女の運命の荒々しい線を、色づけ柔らげ、その恐ろし気な一生のジグザグの道から、彼女をやんわりと浮かび上がらせている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そしてこの断崖の上にうっすらと影ろって物侘しい静かな夕暮れを色づけ初(そ)めていた...
橘外男 「逗子物語」
...事件の成果の知識がその進行の過程に関する記憶を歪(ゆが)めたり色づけたりすることの最も重大なるものであることも...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...自分の出席した四つのコロキウムのそれぞれの雰囲気は学科の性質から来る特徴もあるにはあるであろうが結局はその集会を統率する中心人物の人柄そのものによって濃厚に色づけられているのであった...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...だが今は元来人間主体の能力としての知能を特色づけるのがさし当りの目標だったから...
戸坂潤 「技術の哲学」
...知能を特色づけるものだと云うのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...日常語としての概念の内に従来の――哲学的術語としての――概念によって特色づけられる或る部分があるということは...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...社会科学に於ても実験的という特色づけを先ず与えて見ようとしたわけである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...イデオロギーを物質的存在に対立して特色づけたこの規範性・価値性・も亦...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...特に文学として特色づける必要があるのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...文化乃至イデオロギーの一般を自然科学的内容が如何に特色づけ得るかということが判る...
戸坂潤 「辞典」
...統計とは一定の質を特色づける一定標式によって...
戸坂潤 「読書法」
...ドイツ観念論哲学は戸坂氏の特色づけられた様に非常に宗教的色彩が豊かである...
戸坂潤 「読書法」
...英国の学問と社会との全部がこの実際的(プラクティカル)という特徴に色づけられているのであろう...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...しばらくベートーヴェンの生涯を特色づける...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「新世界交響曲(ニュー・ワールドシンフォニー)」を特色づける郷愁は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...動作に移すものかを明確に特色づけた作品――と云つた風のもの)...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...「女らしさ」で色づけでもするしかないわけですものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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