...そしてこの断崖の上にうっすらと影ろって物侘しい静かな夕暮れを色づけ初(そ)めていた...
橘外男 「逗子物語」
...筆者の筆を執った場合における特殊の気分によっておのずから撰択せられ淘汰せられ色づけられ調子づけられているものである...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...取りも直さず常に論理として特色づけられる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...こう云ってヴェーバーは文明を特色づける*...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...科学的概念構成によって特色づけられるものなら...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...道徳が道徳的実践としての実践として特色づけられて好いということは決して出て来ない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この際意識は階級意識として特色づけられる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...批評の対象から必要な或る一定の性質を取り出し、之を特色づけ、この特徴の積極的意義と消極的な制限とを露出させることが、評論の役目でなければならない筈である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...特に文学として特色づける必要があるのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...文化乃至イデオロギーの一般を自然科学的内容が如何に特色づけ得るかということが判る...
戸坂潤 「辞典」
...事物の特色づけなのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...西田博士は最近自分の哲学を恰も生の哲学として特色づけて居られるが...
戸坂潤 「読書法」
...曲もモーツァルトの晩年を特色づける深味がある...
野村胡堂 「楽聖物語」
...全体を特色づける哀愁が漂っているためであろうと思う...
野村胡堂 「楽聖物語」
...音楽結婚を特色づける数々の余興が始まったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...内容は「乱れ髪」を特色づける凛々たる勇気を誇示して恥ぢない歌だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...動作に移すものかを明確に特色づけた作品――と云つた風のもの)...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...その當時支配的な學問的意識であつた自然科學によつて特に著しく色づけられてゐることを怪しむべきではないのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
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