...ドモ又が死んで色づけのベトーヴェンになる結果に陥ったんだ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...障子の縁に立てた懐鏡の蓋の赤い布がかうした沈んだ心持を色づけるたつた一つの赤い色のやうに小淋しい...
鈴木三重吉 「桑の実」
...凍え死んだ樣な雲がだん/\色づけられて...
千家元麿 「自分は見た」
...白い韈の上部が朝の草の露に微かに色づけられてゐることなどもあつた...
田山花袋 「道綱の母」
...此の一枚の油画にしても先生の身辺を繞る一種特別な雰囲気を色づけるに有力なものであつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...諸々のイデオロギーを「公平」に観察して夫々を特色づけるだけで...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...社会物理学として特色づけられた...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...文化乃至イデオロギーの一般を自然科学的内容が如何に特色づけ得るかということが判る...
戸坂潤 「辞典」
...だが私の希望する処は之をもっと意図的に社会的政治的特色づけにまで高め...
戸坂潤 「読書法」
...すでに西田哲学の外部的な特色づけを試みたことがある...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...この田辺哲学の特色づけの一端も亦...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼等自身何等かの色づけをされざるを得ないのではないだろうか...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...縁側(えんがわ)の手前だけを明るく色づけて...
夏目漱石 「永日小品」
...シューマンを特色づけるものは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ここでは、最初の五百年は解脱堅固、次の五百年は禅定堅固、次の五百年は多聞堅固、次の五百年は造寺堅固、後の五百年は闘諍堅固にして白法隠没するの時として、特色づけられる...
三木清 「親鸞」
...それはまた道具主義(Instrumentalismus)として特色づけられる...
三木清 「認識論」
...その當時支配的な學問的意識であつた自然科學によつて特に著しく色づけられてゐることを怪しむべきではないのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...「永遠への思慕に色づけられたる官能享楽主義」...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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