...無表情に立ち上った...
梅崎春生 「記憶」
...お能の面の様に無表情に微動さえしないかと思われた...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...阿呆のような無表情にちがいない...
太宰治 「花燭」
...慇懃な態度にくるまった無表情に当面すると...
豊島与志雄 「乾杯」
...物質が無表情に自分の前に...
中井正一 「美学入門」
...極めて無表情に突立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...「昨夜のことを訊き度いが」平次は無表情に問ひかけました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……)努めて無表情に読過そうとしたが...
原民喜 「秋日記」
...」少女は紋切型をとり澄ました態度で無表情に述べた...
原民喜 「牛を調弄ふ男」
...あの人の顔はいつでも感情が興奮してくればくるほど無表情になるんです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...無表情に時々こちらを見ている)三芳 (久子に)津村君はもう出かけたのかね?久子 ええさっき...
三好十郎 「猿の図」
...無口に無表情になっている...
三好十郎 「その人を知らず」
...無表情に岸壁に迫ってきて...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...おまえあたしに隠れて悪いことをしたんじゃあないかい」少女は無表情に黙っていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...いとまがあったらまた訪ねようと思う」甲斐はまったく無表情に聞いていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐は無表情に黙って坐っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そばにくっついてばかりいたから……」無表情にこう答えたまま...
山本周五郎 「柳橋物語」
...無表情に見える感情は...
吉川英治 「新書太閤記」
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