...独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました...
芥川龍之介 「蜘蛛の糸」
...あなたはそれまでぶらぶらそこらを歩くなり...
海野十三 「千早館の迷路」
...例の大人の悪党は前甲板の帆の下でぶつぶつ言いながら坐っていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...小屋へは入らずにそのまはり半分を何氣ないふりでぶらつき歩きながら...
田畑修一郎 「南方」
...櫂(かい)でぶん撲(なぐ)ろうとするから...
中里介山 「大菩薩峠」
...近頃の暑さでぶり返しましてな」「時刻は?」「戌刻(いつつ)前に行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行こう」頭の方を荒縄でぶら下げて...
火野葦平 「花と龍」
...一本へし折られた足は赤い絲でぶざまに縫ひつけられてゐます...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...老母は焚木(たきぎ)がやや下火になった火の前に坐して口の中でぶつぶつ言っていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...おまけに給仕(きゅうじ)がテーブルのはじの方で新らしいお酒の瓶(びん)を抜(ぬ)いたときなどは山男は手を長くながくのばして横(よこ)から取(と)ってしまってラッパ呑みをはじめましたのでぶるぶるふるえ出した人もありました...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...全心全身でぶつかって行かずには済まされないような大きな力を感じて見ると...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...その中に凍えて眠くなっちまって雪ん中でぶっ倒れてチョット寝ていちゃ...
三好十郎 「おりき」
...俺達だけでぶつ始めりやいいんだ...
三好十郎 「地熱」
...兵隊共は営庭でぶら/\歩いてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...それらの物がむくつけなあきんどの手でぶ遠慮にかきまわされるのを見るのは辛かったが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...女影の手前でぶつかッた女の魔物だ」「ヘエ……弥助のやつも出会ったって?」「うム」「いつ頃?」「もう半月程まえだそうだが...
吉川英治 「江戸三国志」
...これは古いとなるとすぐにハンマーでぶちこはし熔鑛爐にたゝき込んで新しい銅像をこしらへる...
吉川英治 「折々の記」
...ゴツンと十手でぶちながら――「なんだって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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