...みんなつつましく生きていると...
太宰治 「作家の手帖」
...とつつましく答えることができるようだったら...
太宰治 「正直ノオト」
...つつましく厳粛な心から...
太宰治 「春の盗賊」
...――せめて今日一日だけでもすなほにつつましく正しく暮らしたいと思ふ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...近来、私はつつましく、あまりにつつましく生活してゐる、それは内からの緊縮もあるし、外からの圧迫もあるが、とにもかくにも私は自粛自戒して居る、今後、私は私らしく私本来の生活をつづけるであらう、ただ省みなければならないのは無理をしないといふことである、無理は不自然である、不自然はつゞくものでもなく、またつゞけるものでもない...
種田山頭火 「一草庵日記」
...すなほにつつましく...
種田山頭火 「其中日記」
...今月もこれほどつましく生活費を切り詰めた...
種田山頭火 「其中日記」
...――何だか私も山羊のような!(十一月二十日)(十一月十九日も)つつましくも山畑三椏(ミツマタ)咲きそろひ岩が大きな岩がいちめんの蔦紅葉なんとまつかにもみづりて何の木銀杏ちるちる山羊はかなしげに水はみな瀧となり秋ふかしほんに小春のあたたかいてふてふ雑木紅葉を掃きよせて焚く野宿つめたう覚めてまぶしくも山は雑木紅葉十一月二十一日早起...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...実にこのあたりの行持はつつましくもつつましいものである...
種田山頭火 「私の生活」
...彼女はつつましく詫(わ)びを述べた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...己(お)れの爲(ため)に儉約(つましく)して呉(く)れるのだから氣(き)の毒(どく)でならない...
樋口一葉 「たけくらべ」
...つましく暮らしていることをうすうす知っているので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...その男の肩の下にかくれるようにつつましく立っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...つつましくふた品ほどのお菜(かず)をのせた渋いろの塗膳を前に...
正岡容 「小説 圓朝」
...つつましくきりつめた生活を送った男たちであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...そして見ているとみんなはつつましく列(れつ)を組んで...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...葉がくれにつつましく咲いている紅い花とは...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...つつましくお次の床に控えていると...
吉川英治 「新書太閤記」
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