例文・使い方一覧でみる「つぐむ」の意味
スポンサーリンク...それは女手などでは実際どうする事もできないものらしいので葉子はこれだけは断念して口をつぐむよりしかたがなかった... 
有島武郎 「或る女」
...だから私はかかる比較論に来ると口をつぐむ外はない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...目を円（つぶら）かにして口をつぐむ...
泉鏡花 「婦系図」
...○女優は貝のように堅く口をつぐむ...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...」義雄もそれ以上は云ふまいと、口をつぐむ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...諸戸が口をつぐむと...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ちょっと口をつぐむと...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...口をつぐむがいい...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...彼は口をつぐむように仕向けられるのでなお頑張（がんば）ったのであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...耳を傾けられていないことは口をつぐむ理由とはならない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...頑固（ぐわんこ）らしく口をつぐむのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...決して忘れ去ることはできません」彼が長い話を終って口をつぐむと...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...じっと我慢して口をつぐむしかなかったでしょう...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...かく専門的の攻撃に遇（あ）ひては余ら『康熙字典（こうきじてん）』位を標準とせし素人先生はその可否の判断すら為しかねて今は口をつぐむより外なきに至りたり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...おてんとさまがね」勝子や良江が来ればみんな口をつぐむ...
山本周五郎 「季節のない街」
...帝はすぐお口をつぐむ...
吉川英治 「私本太平記」
...あの容子（ようす）では」恵瓊が口をつぐむと...
吉川英治 「新書太閤記」
...――あれが細川家の？と、林鐘坊は、口をつぐむと、さも意外らしく愕（おどろ）きと怪しみを湛えた横目づかいで見ていたが、「……どうして？」と小声で、そっと大助へ、訊ねていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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