...つい蹌踉(よろ)けなりに梯子段(はしごだん)の欄干へつかまると...
泉鏡花 「薄紅梅」
...面くらいやアがつてつかまる処をな...
泉鏡花 「海城発電」
...追ッかけられて、二階の段を下り、化粧部屋の口で、とッつかまると、男は女の帯の間へ手をつッ込む...
岩野泡鳴 「耽溺」
...僕の頸につかまるんだ...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...つかまるばかりだよ...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...あの怪賊がこんなに易々とつかまるのは...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...きさまの先生の明智なんかにつかまるようなおれじゃない...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...うまくつかまるでしょうか...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...手のつかまる木もあり...
大町桂月 「十和田湖」
...しかも何物にもつかまることができず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし、この舟の者が、こうまで心配していることを見計らって、相当の気休めを言ったつもりなのだろうが、それを肯(うけが)わない清澄の茂太郎が、「そうはいかないよ、君、そう君の考えるように簡単に見つかりませんよ、七兵衛おやじは……」意外千万にも、このこまっちゃくれた少年はこう言って、柳田の一片の好意を否定してかかりましたから、ここでも柳田平治は、ちょっと毒気を抜かれて、「ナニ、つかまるよ、田山白雲先生は豪傑だから、直ぐ捉まえて縛って連れて来るよ、安心し給え」こう言うと、この幻怪なる少年が、いよいよ承知しませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...また客にとっつかまる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「つかまるくらいなら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...てめえのようなトンチキにつかまる羚羊なんかこのへんに一匹でもいたらお目にぶらさがるってんだ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...到底つかまる筈がありはしない...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...下の方の四五人などは上の人につかまるやうにして...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...又つかまるのが怖いために自分の主義をだんだんにくずして行ったそれがいつの間にか...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...つかまるんだろう?」「そりや...
三好十郎 「肌の匂い」
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