...常には目立たぬ塵埃(ちりほこり)が際立つて目につく...
石川啄木 「鳥影」
...塵埃(ちりほこり)のそのつややかなる黒髪を汚(けが)す間もなく...
泉鏡花 「凱旋祭」
...名にしおはば都の空のちりほこり箒銀杏の掃くよしもがなこの歌はどうだ』と云へば...
大町桂月 「新武藏野の櫻」
...旅亭の古看板の幾年月の塵埃(ちりほこり)に黒みて纔(わづ)かに軒に認めらるゝ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...白い塵埃(ちりほこり)がかすかな風にあがるのが見えた...
田山花袋 「田舎教師」
...煉瓦(れんが)に封じ込められた塵埃(ちりほこり)を一度に頭から浴びると云う苦痛だけであった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
... めちゃくちゃななかを ばにばにベンジャミンは 何とか かきわけて 気を もみもみ ちりほこりに まみれながらも オーヴンに たどりつきます...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...一面の塵埃(ちりほこり)でチョット解り難(にく)うは御座いますが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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