...彼の唇(くちびる)から消えてしまった...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...脣(くちびる)も時時ひき攣(つ)るらしい...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...ちびたサンダルげたが足もとにころがっていた...
江戸川乱歩 「影男」
...べらべらと止め度もなく田舎訛(いなかなまり)の能弁が薄い唇(くちびる)を衝(つ)いて迸(ほとば)しるのだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...泣くまいとして唇(くちびる)をかみしめ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...青白い脣(くちびる)や...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「ああほんとによく駆けたこと!」すると彼は彼女の額に脣(くちびる)をつけてやった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まちがった学説は人類を不幸にみちびきます...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...二人の口が唇(くちびる)の薄い割に長過ぎるところが銀貨入れの蟇口(がまぐち)だと云っては常に二人を笑わせたり怒らせたりする...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...コニャックをちびりと飲み...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...お勢はお勢で可笑(おか)しく下唇(したくちびる)を突出して...
二葉亭四迷 「浮雲」
...みちみち彼の唇(くちびる)をもれるのは「あのいまいましい虫めが」という言葉だけであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...あなたの口唇(くちびる)からもれること以外は信じるなと言って下さい」ベアトリーチェは彼の言うことを理解したように見えた...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...市人(いちびと)でも...
堀辰雄 「花を持てる女」
...気張ってくちびるをあとへ引きながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...最も熱狂した・とはいえないまでも最も溌剌たる・元気をみちびき入れる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分のたまり場(ば)である幕(まく)のほうへみちびこうとすると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ちびのくせにお前は生意気だぞ」人のいない奥庭へ...
吉川英治 「新書太閤記」
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