...後者は逞しさうでいゝ心持だけれども...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...第四読本は少し力にあまるのだけれども...
有島武郎 「星座」
...先生が不承知を言えばだけれども...
泉鏡花 「婦系図」
...普通の切れる刃なのだけれども...
高村光太郎 「回想録」
...神杉家では置き舞台の用意などがあるのだけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...吉野王を扱(あつか)った作品が一つか二つ徳川時代にあるそうだけれども...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...生きてゐると面白いんだけれども……』かう益子はをり/\思ひ出すやうにして言つた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...起して上げるのが気の毒になってしまって……」「うむ」「あなたを起して上げるのはお気の毒だけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...さくらあらいこの部屋へ行くのは厭(いや)だけれども...
林芙美子 「新版 放浪記」
...慾が深過ぎるのサ」「ナニ些(ち)とばかりなら人様(しとさま)に悪く言われても宜(いい)からもう些(すこ)し優しくしてくれると宜(いいん)だけれども...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「何日かは春に」も、素朴だけれども、結核の治癒の可能についての、明るい善意がある...
宮本百合子 「『健康会議』創作選評」
...こういう云い表しかたは不十分なのだけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いらいらもしないのだけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大酒の人を禁酒させるのは困難だけれども大食の人を少食にするのは何とか工風(くふう)がありそうに思いますがどうでしょう」と先ず余所事(よそごと)らしく話しかける...
村井弦斎 「食道楽」
...シャエンは菜園の漢字音だけれども...
柳田國男 「食料名彙」
...こんな狭い小屋だけれども雨露だけは凌(しの)げる...
山本周五郎 「風流太平記」
...「人間は正直にしていても善いことがあるとはきまらないもんだけれども...
山本周五郎 「柳橋物語」
...それはそうなんだけれども...
横光利一 「旅愁」
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