...狂者の筆の様にたどたどしいものではあったけれど...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...しゃべり方もみょうにたどたどしいのです...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...たどたどしい御文脈で...
太宰治 「右大臣実朝」
...このたどたどしい字のお陰で...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...貞之助がたどたどしい英語で始めた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...銀子もその出来事は妹のたどたどしい手紙で知っていたが...
徳田秋声 「縮図」
...あのたどたどしい足どりを...
中里介山 「大菩薩峠」
...これから若い人がうんと出て、盛んに競争して行けば、ドイツも、フランスもあんなものはあなた……」言ってることは勇ましいが、口調はすこぶる愛嬌があって赤ン坊のように、たどたどしい...
野村胡堂 「胡堂百話」
...処女(おとめ)らしくたどたどしいものでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小僧の鶴吉のたどたどしい筆跡も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たどたどしいながらも英文タイプも打てるとなると...
林芙美子 「秋果」
...昔のたどたどしい恋文や...
林芙美子 「新版 放浪記」
...たどたどしいところが微塵もない点である...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...たどたどしい操作のうちに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...たどたどしいながら何かしら自分たちへ追いすがろうとするその一生懸命さが不憫になってきた...
矢田津世子 「父」
...腰の曲っているようなたどたどしい動作で...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...そのたどたどしい...
山本周五郎 「柳橋物語」
...文(ふみ)のつづりもたどたどしいのだけれど...
吉川英治 「私本太平記」
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