...見るもむざんなたどたどしい字で...
江戸川乱歩 「影男」
...また茂のたどたどしい声が聞えて来た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...たどたどしい子供の声が聞こえて来た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...たどたどしい文字で書きしたためられていることもある...
太宰治 「作家の手帖」
...たどたどしいばかりでなく...
太宰治 「正義と微笑」
...水玉が一杯ついた文字を此頃習いたてのたどたどしい智識でもって...
太宰治 「列車」
...水玉が一杯ついた文字を此頃習ひたてのたどたどしい智識でもつて...
太宰治 「列車」
...銀子もその出来事は妹のたどたどしい手紙で知っていたが...
徳田秋声 「縮図」
...ややたどたどしいその文章によって...
戸坂潤 「読書法」
...もったいらしいたどたどしい仕方で言葉を発音した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たどたどしい脚を...
直木三十五 「南国太平記」
...お萩の話はたどたどしいものでしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たどたどしい女文字の片仮名文章は...
火野葦平 「花と龍」
...姑のたどたどしい筆つきを通して...
堀辰雄 「菜穂子」
...たどたどしい操作のうちに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それは明治十九年に公けにされたものでたどたどしいながら口語体の文章で書かれてゐる...
水野葉舟 「言文一致」
...文章もたどたどしい字も読みにくいだろうが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...たどたどしいくま取りも...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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