...たどたどしい日本語がかえって凄味をそえました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...たどたどしい御文脈で...
太宰治 「右大臣実朝」
...このたどたどしい字のお陰で...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ややたどたどしいその文章によって...
戸坂潤 「読書法」
...もったいらしいたどたどしい仕方で言葉を発音した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たどたどしい幼な子の声も...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...たどたどしいもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...たどたどしい仮名文字で...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...見るからに気の重くなるようなたどたどしいやり方...
久生十蘭 「魔都」
...たどたどしいところが微塵もない点である...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...第一章朝のうちに神戸港を出帆した汽船浪花丸がひどくたどたどしい足どりで四国のこの小さな港町に着いたのは...
北條民雄 「青年」
...たどたどしい筆行きにあらわれて...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...たどたどしいながら何かしら自分たちへ追いすがろうとするその一生懸命さが不憫になってきた...
矢田津世子 「父」
...文章もたどたどしい字も読みにくいだろうが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...きわめてたどたどしい手つきで庖丁を研いでいる...
山本周五郎 「柳橋物語」
...そのたどたどしい...
山本周五郎 「柳橋物語」
...文(ふみ)のつづりもたどたどしいのだけれど...
吉川英治 「私本太平記」
...たどたどしいくま取りも...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索