...酒盛がいよいよたけなわになったころ...
海野十三 「太平洋魔城」
...酒酣(たけなわ)な時に順次に皆舞いました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ちょうどその時戦争の酣(たけなわ)な時であったのであります...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いよいよ秋も闌(たけなわ)になってすいすいと赤蜻蛉(あかとんぼ)の飛び交う爽やかな陽射しとなってきたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...酒が闌(たけなわ)になった時...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...日もたけなわの頃に房を出て...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...二 二千年前に電波通信法があった話欧洲大戦の正に酣(たけなわ)なる頃...
寺田寅彦 「変った話」
...踊りの興がたけなわな最中を...
寺田寅彦 「沓掛より」
...若い娘、司教のきらびやかな法衣、たけなわな戦争、響きと光とに満ちてる芝居、それからなお若い娘、夜はマロニエの広い茂みの下のほの暗い散歩...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...今がたけなわであった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...酒を飲んで興たけなわなる時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...舳(へさき)では戦争談が酣(たけなわ)である...
夏目漱石 「草枕」
...二紅(くれない)を弥生(やよい)に包む昼酣(たけなわ)なるに...
夏目漱石 「虞美人草」
...今たけなわな祝宴(しゅくえん)をやめさせてしまおうと思っているようでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...餅撒きはたけなわになっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...戦いたけなわな時の十太刀以上にも感じる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しばしばその戦いたけなわなる時に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...興たけなわであった鳴門舞(なるとまい)の夜宴は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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