...それがまさにたけなわなころ...
寺田寅彦 「人魂の一つの場合」
...今がたけなわであった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...宴酣(たけなわ)にして堪えかねて立上がり...
中島敦 「李陵」
...二紅(くれない)を弥生(やよい)に包む昼酣(たけなわ)なるに...
夏目漱石 「虞美人草」
...主客(しゅかく)ともに興酣(たけなわ)となり...
新渡戸稲造 「自警録」
...でも日頃悪事に用いていた袷と、不断良い下駄を穿(は)く癖(くせ)から露見したのさ、――娘のお琴が可哀想だが、日の経つうちに良い婿(むこ)が見付かるだろう」平次はそう言って、春たけなわな、美しい陽を楽しみながら相変らず無精煙草を吸っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宴闌(たけなわ)なる時...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しばしばその戦いたけなわなる時に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...春も闌(たけなわ)の遅桜...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...奥の夜宴は今たけなわの最中とみえます...
吉川英治 「江戸三国志」
...酣(たけなわ)なる頃だった...
吉川英治 「剣の四君子」
...いよいよたけなわであった...
吉川英治 「三国志」
...戦がまだ酣(たけなわ)ともならないうちに...
吉川英治 「三国志」
...ようやくたけなわとなった頃...
吉川英治 「三国志」
...戦い酣(たけなわ)と見るや...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひがんでいるな」宴も酣(たけなわ)となるにつれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...乱舞の渦にまきこまれ踊り狂っているたけなわなので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...外の降りしきる雪とともに今が酣(たけなわ)の景色と見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索