...それから素足(すあし)の指先にそっと絨氈を撫(な)でまわした...
芥川龍之介 「夢」
...それからお姉様の枕頭にはレモナーデのコップがあったのです...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...さてそれから今の楠正儀(まさのり)が世継ぎをいたし...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...それから、二人の傍観者はその父親と娘とを床(ゆか)から抱き起そうと前へ進み出た...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それから、一分ばかりじっと立っていた後で、ものものしい勝ち誇ったような態度を持しながらも、烈しく胸をときめかしつつ、ゆるゆると仕切り板の陰にいる彼のところへ足を運んだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それから下りるお豊の姿を見て...
永井荷風 「すみだ川」
...それからの七兵衛は自分の家へ帰ってコツコツと少しの畑を耕したり...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから、幾年経たか、或ひは次の年位ゐか、はつきりしないが、江野村の井村氏を私は訪ふた...
野口雨情 「小川芋銭先生と私」
...それから、芝居に関しては、「いわゆる、新派は、過渡的なものでしょうな...
野村胡堂 「胡堂百話」
...それから思い付いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから大分経ってから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……それから、忘れずに金を持って行け...
久生十蘭 「魔都」
...それからよそへ転居するのであらうか...
正岡子規 「病牀六尺」
...それからその父親が毎晩のように...
室生犀星 「不思議な国の話」
...それから立つまでに是非一度逢はなくちやあならないと云ふと...
森林太郎 「身上話」
...それからまもなく...
山本周五郎 「めおと蝶」
...それから一歩も出てゐるものではない...
吉川英治 「折々の記」
...そんなボロを奪ってみても始まらねえ』それから蕭照は...
吉川英治 「人間山水図巻」
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