...所詮(しょせん)牛をそらすくらいならば...
芥川龍之介 「邪宗門」
...馬琴と違って酸(す)いも甘いも心得た通人だったから人をそらすような事は決して做(し)なかった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...そして話題を他にそらすように...
高見順 「いやな感じ」
...わざと目をそらすかのように大石先生はうつむいて...
壺井栄 「二十四の瞳」
...彼女は愛という一念から気をそらすことができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それから眼をそらすだけの力がなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気流をそらすのが最上の場合と兵馬もさとっているのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...それらの人の注意をそらすためにも...
中里介山 「大菩薩峠」
...ウィリアムは髪を見詰めていた視線を茫然(ぼうぜん)とわきへそらす...
夏目漱石 「幻影の盾」
...それ相応に調子を合せて曾てそらすという事なし...
二葉亭四迷 「浮雲」
...君のように問題をそらすことのすきな人はね...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...彼は床(とこ)についても眠気が彼をその思索と勉強からそらすことを恐れ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...苦痛がわたしを乱しそらすから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ受け流しそらすよりほかに仕方がない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不幸から気をそらすがよいという彼の考えと切り離した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...気がついても慌てて眼をそらす者のほうが多かった...
山本周五郎 「さぶ」
...……母のことをきかれると話しをそらすとか...
山本周五郎 「つばくろ」
...燕をそらす柳の手もと...
吉川英治 「剣難女難」
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