...馬琴と違って酸(す)いも甘いも心得た通人だったから人をそらすような事は決して做(し)なかった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...目をそらすこともできず...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...あんな風にして疑いをそらすなんてことはだれも考えていませんでした」「ところで」とブラウン神父はおうようにおちついて言つた……「あなたは話の最初に狂信者を持ち出しましたな……狂信者ならどんなことでもやりかねないというお話でした...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...そらすまいとは力(つと)めていたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...もう顔をそらすひまもなかった...
徳永直 「白い道」
...私は頭をそらすことがないだろう...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...わたしから眼をそらすでもなく...
豊島与志雄 「自由人」
...それは話をそらすというものだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...多くの人々はそれから眼をそらすことで脱落しているであろうが...
中井正一 「脱出と回帰」
...茂兵衛 (云いやめてそらす眼に北公が見つかる)北公 (泡をくって...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...また人生から眼をそらすのに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...此方の方が目をそらす位だつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...澤は逃げるように、視線をそらすと、そこには老犬が疲れた形で長々と寝そべっていた...
水上滝太郎 「九月一日」
...横へそらすその目でじっと良人を見上げているうちに涙がそこから流れて出るのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しおれた顔で眼をそらすか...
山本周五郎 「季節のない街」
...わざとよそ事へ注意をそらす子供とある...
山本周五郎 「新潮記」
...老坂から道連れでツイそうは行かなかったんだ」と顎をしゃくって身をそらす...
吉川英治 「剣難女難」
...董卓はその肥満した体をぐっとそらすと...
吉川英治 「三国志」
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