...そうそう私(わたくし)はツイ近頃(ちかごろ)不図(ふと)した機会(おり)に...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...そうそう、それで思い出したが、これはギブソンの『有史前(ゆうしぜん)における生物発生論』に出ていた仮説であるけれど、なんでもこの地球だの火星だのに、どうして動物だの植物だのが発生したかというと、これは既に動植物の存在する星――たとえば、この地球もその一つと考えていいのだが、その星が他の星と衝突して粉々に破壊し、つまりそれは隕石となって宇宙に飛散するのであるが、その隕石にバクテリアなどが附着したまま遠くへ搬(はこ)ばれる...
海野十三 「地球盗難」
...そうそうあの人はよくあの裏手の空地にある大きな銀杏(いちょう)の樹の上にのぼって昼寝していることがあったわよ...
海野十三 「四次元漂流」
...女二 あ、そうそう...
林不忘 「安重根」
...怱々(そうそう)に帰してしまったのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...蒼々(そうそう)と暮れ行く空に山々の影も没して了うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...海の水色までが南房のように蒼々(そうそう)として生きていません――沼の水のようです」「しかし...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あ、そうそう...
新美南吉 「名なし指物語」
...そうそう男のひと一と目見て...
林芙美子 「泣虫小僧」
...宋蘇卿を「そうそうけい」と云ふなど大愛嬌なり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...お日さまの光の降(ふ)る時なら誰(だれ)にだってまっ赤に見えるだろうと思います」「そうそう...
宮沢賢治 「おきなぐさ」
...「吸っちゃあいやよ、幸ちゃん、吸うと擽ったいからね、ただ銜(くわ)えてるだけ、そう、こっちのお手々もそうやって握るだけよ、乳首をつままないでね、ああちゃんとっても擽ったいんだからね、そうそう、そうやっておとなしくねんねするのよ」添寝をして片乳(かたぢ)を口に含ませ片乳を握らせていると、ふしぎな一種の感情がわいてきて、思わず子供を抱きしめたり頬を吸ってやりたくなることがある、からだぜんたいが、あやされるような重さ、こころよいけだるさに包まれ、どこか深い空洞へでも落ちてゆく陶酔と、なんのわずらいも心配もない安定した気持とを感ずるのであった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...」「そうそう、それや分る...
横光利一 「旅愁」
...「そうそう、つもるおはなしで、つい申しおくれましたが」右馬介は、急にふところをさぐりだした...
吉川英治 「私本太平記」
...そうそう、わが朝でも、天智天皇の三年、九州水城(みずき)の城において、唐軍の来寇(らいこう)にたいし、堤を築き水をみなぎらせ、これを切って氾濫(はんらん)せしめ、一挙に唐軍を押し流そうと作戦したとか――何かの記に見たことがありました」「いやいや、それも実行までに及ばず、唐軍が退いたらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...錚々(そうそう)たる羽柴麾下(きか)の一将だが...
吉川英治 「新書太閤記」
...半ばにも達しない着手匆々(そうそう)というのに...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうそう、パプウもいた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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