...聖路加(せいろか)病院に入院中の遠藤古原草(ゑんどうこげんさう)を見舞ふ...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...はじめて店(みせ)をあけた通(とほ)りの地久庵(ちきうあん)の蒸籠(せいろう)をつる/\と平(たひら)げて...
泉鏡太郎 「十六夜」
...今年正月友人(いうじん)らと梅見にゆきしかへるさ青楼(せいろう)にのぼり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...牲牢(せいろう)を供え...
田中貢太郎 「賭博の負債」
...彼は世路(せいろ)の曲線的なるに関せず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...蒸籠(せいろう)を下ろして...
中里介山 「大菩薩峠」
...と、これらのすべては、前提旅行会社が白い人々に対して発している心得(ノウテス)やらお願い(レクエト)やらだが、そこで、欧羅巴(ヨーロッパ)の旅行団は、このことごとくを承知したうえで、せいろんへ、せいろんへ、せいろんへ、すうつ・けいすの急湍(きゅうたん)が、かあき色膝(ひざ)きりずぼんの大行列が、パス・ポートが、旅人用手形帳(トラヴェラアス・チェッキ)が、もう一度、せいろんへ、せいろんへ、せいろんへ――無作法な笑い声のあいだから妖異(ようい)な諸国語を泡立(あわだ)たせて、みんなひとまず、首府コロンボ港で欧羅巴からの船を捨てた...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...平易より進む方最も普通にしてしかも正路(せいろ)なりと思ふが故に...
正岡子規 「俳諧大要」
...平井の家は世禄(せいろく)二百石八人扶持なので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...すなわち粉を練ったものをさらに蒸籠(せいろう)にかけて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...この事は『三省録(さんせいろく)』という類(たぐい)の書物にも少しは載せてあるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...これは……」「それは青琅(せいろうかん)の玉と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...空しく世路(せいろ)を浪々しておるうち...
吉川英治 「私本太平記」
...彼が身に舐(な)めてきた世路(せいろ)の盲人の生き難い相(すがた)から常に考えさせられていたものを...
吉川英治 「私本太平記」
...井楼(せいろう)を構築し始めたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...屋根なしの井楼(せいろう)(物見櫓(やぐら))を設けて斥候陣地としていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...もし自分が遁世籠居(とんせいろうきょ)すれば母は一日も活きて行けないであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...我々が『イリアス』を読んでその雄渾清朗(ゆうこんせいろう)な美に打たれるとき...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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