...葦簀張(よしずばり)がぼんやりして...
泉鏡花 「悪獣篇」
...と、前村長はしばらく考えていたが、ずばりと、「古谷からの借金はいくらあるんだか...
犬田卯 「荒蕪地」
...君の事務所に持っている短波通信機だよ」とその専門家はずばりと星を指した...
海野十三 「暗号数字」
...頸動脈はずばりと一気に切断されていた...
海野十三 「金属人間」
...中には、うんとごちそうが入っているんだろう」キンちゃんは、ずばりといった...
海野十三 「三十年後の世界」
...ひとりテラスの葭簀張(よしずばり)の下へ出て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ここでまた私はずばり問いただす機会を得たわけだが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...ずばりと切り落としてはいかがでございましょうね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...山口は竹中さんの方を向いて、ずばりと言った...
豊島与志雄 「早春」
...その辺(へん)に同じように葭簀張(よしずばり)の小屋を仕つらえた乞食芝居(こじきしばい)や桶抜(おけぬ)け籠抜(かごぬけ)などの軽業師(かるわざし)も追々に見物を呼び集めている処であった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...両国(りょうごく)の川下(かわしも)には葭簀張(よしずばり)の水練場(すいれんば)が四...
永井荷風 「向島」
...思い切った自分の腹をずばりと云って見たいと考えていたが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ずばりと向うの急所へあたるような……」「むずかしいのね...
夏目漱石 「明暗」
...中へ入れろ」「ヘエ――」葭簀張(よしずばり)の水茶屋で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな事までずばりと言った...
堀辰雄 「ほととぎす」
...イズリアルスがずばり急所を突いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...町芸妓は葭簀張(よしずばり)におでん燗酒(かんざけ)を鬻(ひさ)いだそうである...
森鴎外 「細木香以」
...釘勘がずばりと言い当てたので...
吉川英治 「江戸三国志」
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