...眩(まぶし)いように後退(しりごみ)して...
泉鏡花 「婦系図」
...どんな試みからも決してしりごみはしないのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...もうしりごみをしておられない...
海野十三 「火星兵団」
...こればかりは……」古島老刑事はひどく尻込(しりごみ)をする...
海野十三 「四次元漂流」
...御名方神はすっかりこわくなっておずおずとしりごみをしかけますと...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...大抵の人はしりごみをするさうだが...
薄田泣菫 「独楽園」
...」ボスコウィッチはしりごみするような恰好で...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...「曲者をひっ捕えてまいりました」捕卒の一人は後退(しりごみ)する彭を判官の前へ引き据えた...
田中貢太郎 「荷花公主」
...朝になると妙にしりごみして...
豊島与志雄 「林檎」
...進軍ラッパが鳴り響くとしりごみしない歴戦の兵士のように...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...逡巡(しりごみ)して復(ま)た居据(ゐすわ)りになつた...
長塚節 「土」
...いかに逡巡(しりごみ)をするほどの汚(きた)ならしいものでも...
夏目漱石 「坑夫」
...剥膳(はげぜん)に向って逡巡(しりごみ)した当時がかえって恥ずかしい気持になった...
夏目漱石 「坑夫」
...(男又しりごみして頭をさげる)なんだ? どうしてそうペコペコするんだ? (男更に頭をさげる)柴田 (三平に)また...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...ぶきようにしりごみをし...
山本周五郎 「青べか物語」
...あとの四人は二本松でもしりごみをしたくらいで...
山本周五郎 「いさましい話」
...しりごみをするような調子で...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...紀霊もしりごみしてはいられない...
吉川英治 「三国志」
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