...したたか兵衛の小手を打った...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...下女ばかりがしたたかに戒められたということであるという...
井上円了 「おばけの正体」
...したたか激しい打撃を喰って...
海野十三 「深夜の市長」
...したたか腰骨を痛めた...
海野十三 「蠅男」
...助役が急にキッとなって吉岡の肩先をしたたかにこ突いたんです...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...したたか酒に酔はせた...
薄田泣菫 「茶話」
...ふりむいた松山の右の肩をしたたかに撲(なぐ)りつけた...
田中貢太郎 「春心」
...したたか襟元(えりもと)に冷たいしぶきを受けた幸子は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...したたか頭を石塊(いしころ)に打ちつけ...
徳田秋声 「縮図」
...なかなかのしたたか者だと思わないわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...肘(ひぢ)をしたたか磨(す)り剥いたのだが...
中原中也 「亡弟」
...黄粉(きなこ)のつもりでしたたかに呑んだだけなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この寒空にしたたかに汗をかき...
久生十蘭 「魔都」
...したたかに酔われました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ほかの二ひきに比(くら)べてははげしくしかもしたたかにカピが...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ガッタリとも言わせずにいるというしたたか者の新張眉香子は...
夢野久作 「女坑主」
...したたかに尻餅はつくし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...酒はしたたかに飲(や)りまするぞ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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