...その反動で全体は振り子のように揺動する...
寺田寅彦 「備忘録」
...振り子のごとき週期的の運動に対する触感と自分の脈搏(みゃくはく)とを比較して振動の等時性というような事を考え時計を組み立てる事は可能であるかもしれぬ...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...タリムの下流は約千五百年の週期で振り子のように南北に振動し変位し従って振り子の球に当たるロプ・ノールも南北に転位するであろうと想像した...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...彼の精神の癖は振り子の動揺にも似ていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...考えは絶えず時計の振り子のように二つの思いの間を往来した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは振り子の最後の振動だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中から大きな振り子時計を引き出した...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...振り子のように傾き...
火野葦平 「花と龍」
...ぜんまいや振り子の変わらない力が...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...実際人間は振り子の調子につれて...
松永延造 「職工と微笑」
...かぶり振り振り子がでける...
三好十郎 「樹氷」
...かぶり振り振り子がでける! かぶり振り振りだ! いいかね? そうじゃねえか? そうだよ!誰(だれ)にしたって...
三好十郎 「胎内」
...クリクリ坊主から振り子の無い木の鈴を受け取ると...
夢野久作 「白髪小僧」
...その大きな真鍮(しんちゅう)の振り子を見上げているうちに...
夢野久作 「一足お先に」
...もとの真鍮(しんちゅう)の振り子の蔭に消え込んでしまうと...
夢野久作 「復讐」
...」重い時計の振り子の下で...
横光利一 「上海」
...かの愚な時計の振り子の如く終始末期を連続しつつ反動する文化を...
横光利一 「黙示のページ」
...振り子みたいにぶらんぶらんしている...
吉川英治 「随筆 新平家」
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