...何でも束髪(そくはつ)に結(ゆ)った勝美婦人(かつみふじん)が毛金(けきん)の繍(ぬいとり)のある黒の模様で...
芥川龍之介 「開化の良人」
...仏壇の中に美婦(たぼ)が見えるわ...
泉鏡花 「歌行燈」
...実にぞっとするような美婦人だった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...筑波の女神の影向にやと、仰ぎ見れば、美婦、岩頭に立てり...
大町桂月 「春の筑波山」
...世界絶無の美婦を与えんと云いしが...
高木敏雄 「比較神話学」
...彼はかの美婦の容姿に迷いて...
高木敏雄 「比較神話学」
...かの美婦を人界に送りしなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...いくらあの女が非の打ちどころのない美婦人であるからと云って...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...知るべし汝奪ひたる美婦の夫を何ものと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...十八ここで三人の会話に花が咲いている時、海に面した他の一方の座敷で、美婦と、妖童とが、しめやかに問答をする...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの美婦の口には君子ももって出走すべし...
中島敦 「弟子」
...十七八歳の令嬢ふうの美婦人...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...失礼でござんせんければ――」「失礼も何もあるものか――いや美婦の紅唇(くちびる)にふれた猪口(ちょく)のふち――これにまさるうれしいものはござるまいて――」勤番ざむらいの...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...金色の美婦を捨て...
南方熊楠 「十二支考」
...中に美婦人の裸像を描き止(とど)めたり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...どこか気品のある老母と若い美婦人と幼な児たちが...
吉川英治 「三国志」
...人の夢をも食う貘(ばく)のような一世の美婦人が生れ出て...
吉川英治 「私本太平記」
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