...・春寒い鼠のいたづらのあと・春がしける日のなにもかも雑炊にしてすする・たたきだされて雨はれる百合の芽である・春時化のせせらぎがきこえだした・林も水があふれる木の芽土のしじまの芽ぶいてきた雑草草萠えるあちらからくる女がめくら籠りをれば風音の煤がふる暮れるまへの藪風の水仙の白さどこかで家が建つだいぶ日が長うなつた・やつと山の端の三日月さん追加一句春時化(シケ)...
種田山頭火 「其中日記」
...(椅子(いす)から格子縞(こうしじま)の膝掛(ひざか)けを取る)これは飛びきり極上の羅紗(ラシャ)でございます...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...音なく声なき雪の緘黙(しじま)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...なおよく見ると前垂(まえだれ)の下から格子縞(こうしじま)か何かの御召(おめし)が出ているので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...嵐の前の静寂(しじま)が掻き乱されると...
野村胡堂 「死の舞踏」
...私は久方で昼席のしじまのよさに涙ぐんだ...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...夜のしじまを破るもの音は...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
......
八木重吉 「秋の瞳」
...すると突然真夜半(まよなか)の静寂(しじま)を破って...
吉川英治 「三国志」
...四山のしじまを破ッて...
吉川英治 「私本太平記」
...山は元の静寂(しじま)へ回(かえ)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...しいんと静寂(しじま)に冴えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...異様な緊張としじまの中にである...
吉川英治 「新書太閤記」
...四辺(あたり)のしじまを試してみるように...
吉川英治 「新・水滸伝」
...『浅野内匠頭!』静寂(しじま)を破って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...嵐の前のおそろしい静寂(しじま)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...十一四方の静寂(しじま)を劈(つんざ)いて「ア――ああっッ」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...露の音すら耳だつ暁方(あけがた)の静寂(しじま)を破って...
吉川英治 「山浦清麿」
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