...黒っぽい袷(あわせ)の裾を高々とはしおり...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...彼は柴折戸(しおりど)をあけて...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...あらためて玄関の傍の枝折戸(しおりど)から庭のほうへまわり...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...ある歌人が来ての話の末に「今の若い人にさびしおりなどと言ってもだれも相手にしないであろう」という意味の意見を聞かされた...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...新しき風雅の道を開拓してスポーツやダンスの中にも新しき意味におけるさびしおりを見いだすのが未来の俳人の使命でなければなるまいと思う...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...修理儀も人数に加わり出張致しおり候に付き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...柴折戸(しおりど)等に対しいふべからざる音楽的調和をなせる事を説きぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...離屋の柴折戸(しおりど)をそっと開けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次には何よりの栞(しおり)になったのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...玄関のわき枝折戸(しおりど)を開けてはいってくると...
久生十蘭 「あなたも私も」
...枝折戸(しおりど)を外からあけてはいる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...崖(がけ)を少しおりて行ってのぞく人もある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...僕は竹垣の間の小さい柴折戸(しおりど)を開けて...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...幸なる事には異なる伽羅(きゃら)の大木渡来致しおり候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...私たちは戯れに一方を枝折戸(しおりど)...
柳田國男 「書物を愛する道」
...その持っているノートの黒い小さなゴムの栞(しおり)や...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...不明の原因にて土間に脱落しおりたる以外に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...主君をも冒しかねない叛骨(はんこつ)が窺(うかが)われると……非常な凶相(きょうそう)だと申しおりましたそうです」「たれが」「安国寺恵瓊どのが」「そう見れば...
吉川英治 「新書太閤記」
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