...すでに出来た折目をしおりに...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「この枝折戸(しおりど)の掛金は外ずしてありましょう...
泉鏡花 「薄紅梅」
...茶席に行くには門を入って玄関の傍にある紫折戸(しおりど)を開いてすぐ庭伝いで行かれるので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...武士は栞戸(しおりど)を開けて外に出た...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...さび、しおり、おもかげ、余情等種々な符号で現わされたものはすべて対象の表層における識閾(しきいき)よりも以下に潜在する真実の相貌(そうぼう)であって、しかも、それは散文的な言葉では言い現わすことができなくてほんとうの純粋の意味での詩によってのみ現わされうるものである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...しおりでなければならない...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...彼方(かなた)なる柴折戸(しおりど)より美しき少年の姿立出(たちい)で来れるが如き...
永井荷風 「江戸芸術論」
...黒部の柴折戸(しおりど)を蹴放(けはな)すようにして隣の庭へ飛び込んで行った...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...十四頁目のところに栞(しおり)をはさんだまま置いてあったが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...手紙の着きし当日より一日も早く旧(もと)のようにお成り被成(なされ)候ように○○(どこそこ)のお祖師さまへ茶断(ちゃだち)して願掛け致しおり候まま...
二葉亭四迷 「浮雲」
...逐電しおりました...
本庄陸男 「石狩川」
...例の『和訓栞(わくんのしおり)』の増補語林には...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...しかしおりつが泣いているのを聞いて...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...枝折(しおり)から庭の方へ...
吉川英治 「私本太平記」
...海上往来はいたしおりましても...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ御奉公一途に専心いたしおりましたに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...悲調な恋愛詩の栞(しおり)かのように可憐である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...前号の栞(しおり)にも書いたし...
吉川英治 「随筆 新平家」
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