例文・使い方一覧でみる「ざわざわと」の意味

...神経の末梢（まっしょう）が大風にあったようにざわざわと小気味わるく騒ぎ立った... 神経の末梢が大風にあったようにざわざわと小気味わるく騒ぎ立ったの読み方
有島武郎「或る女」

...ざわざわとまた亀甲（きっこう）を聳（そばた）てる... ざわざわとまた亀甲を聳てるの読み方
泉鏡花「薄紅梅」

...ざわざわと殺気だったどよめきが流れて来るような気がしたのだ... ざわざわと殺気だったどよめきが流れて来るような気がしたのだの読み方
梅崎春生「風宴」

...ざわざわと聞こえてきます... ざわざわと聞こえてきますの読み方
江戸川乱歩「サーカスの怪人」

...原っぱには、人間の腰までかくれるほど、草がいっぱいはえているのですが、その草むらが、風もないのに、ざわざわと、動きはじめたのです...
江戸川乱歩「サーカスの怪人」

...時化（しけ）模様になった海がすぐ家の前でざわざわと浪をたてだした... 時化模様になった海がすぐ家の前でざわざわと浪をたてだしたの読み方
田中貢太郎「海坊主」

...ざわざわという音や... ざわざわという音やの読み方
アネッテ・フォン・ドロステ＝ヒュルスホフ　Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳「ユダヤ人のブナの木」

...人々の列の向うをざわざわと自動車が通る... 人々の列の向うをざわざわと自動車が通るの読み方
林芙美子「新版　放浪記」

...ざわざわと荒い風にあへいでゐる... ざわざわと荒い風にあへいでゐるの読み方
林芙美子「下町」

...家のまはりの唸り木がざわざわとゆれてゐた... 家のまはりの唸り木がざわざわとゆれてゐたの読み方
林芙美子「ボルネオ　ダイヤ」

...……彼の腰掛けている椅子のすぐ後を奇妙な身なりの少年や青年がざわざわと揺れて動く...
原民喜「火の唇」

...大王椰子（だいおうやし）の葉がざわざわとゆれて... 大王椰子の葉がざわざわとゆれての読み方
平田晋策「昭和遊撃隊」

...木（こ）の葉がざわざわと騒ぐ... 木の葉がざわざわと騒ぐの読み方
二葉亭四迷「平凡」

...出陣だ！　進軍だ！」と勢い込んでざわざわと起ち上り... 出陣だ！　進軍だ！」と勢い込んでざわざわと起ち上りの読み方
林不忘「若き日の成吉思汗」

...とたんに、ざわざわと、劉璋の周囲が一斉に立った... とたんに、ざわざわと、劉璋の周囲が一斉に立ったの読み方
吉川英治「三国志」

...ざわざわと、大勢して何か行動の準備中らしい... ざわざわと、大勢して何か行動の準備中らしいの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...やがて蓮台野（れんだいの）の枯れた萱（かや）の中を半身も没しながらざわざわとどこかへ歩いてゆく... やがて蓮台野の枯れた萱の中を半身も没しながらざわざわとどこかへ歩いてゆくの読み方
吉川英治「親鸞」

...先に行く人のそれを押し分くるざわざわという音が... 先に行く人のそれを押し分くるざわざわという音がの読み方
若山牧水「みなかみ紀行」

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