...声なき鵞毛の幾千万片...
石川啄木 「雪中行」
...幾千万片と数の知れぬ金地の舞の小扇が...
石川啄木 「葬列」
...空気のその身に適せざるために死するもの幾千万あるを知らず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...他方においては幾千万の人間は漸々(ぜんぜん)貧困となり餓(うえ)に迫られてはだんだん安い給金にも甘んじて...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...また一方には幾千万円の大資本を擁する百貨店が出現し...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...幾千万なるかを知らず...
太宰治 「右大臣実朝」
...幾千万なるかを知らず...
太宰治 「右大臣実朝」
...おまえは彼らに天上のパンを約束したが、何度もくり返すようだが、はたしてあの無力で、永久に不徳な、永久にげすばった人間の眼から見て、天上のパンが地上のパンと比べものになるだろうか? よし幾千万の人間が、天上のパンが欲しさに、おまえの後からついて行くにしても、天上のパンのために地上のパンを捨てることのできない幾百、幾千万の人間は、いったいどうなるというのだ? それともおまえに大切なのは、立派な、力強い幾万かの人間だけで、その他の弱い、けれどもおまえを愛している幾百万の人間、いや、浜の真砂(まさご)のように数えきれない人間は、すぐれた力強い人間の材料とならなければならぬというのか? いや、われわれには弱い人間も大切なのだ、彼らは不徳漢で反逆者ではあっても、最後にはかえってこういう人間が従順になるのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...幾千万里と離れたところにある大きな岩の塊が太陽の光を受けて...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...幾百幾千万の人類は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...幾千万と云う人間が...
宮本百合子 「アワァビット」
...幾千万の日本の家庭を片はじから破壊しました...
宮本百合子 「国際民婦連へのメッセージ」
...赤神山に幾千万の光り物が...
武者金吉 「地震なまず」
...その数幾千万ということを知らず...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...今日まで幾千万の人々をして人類愛に感泣せしめつつある婦人がありました...
夢野久作 「鼻の表現」
...幾千万という印度人に飢餓を与えて殺したのも...
横光利一 「上海」
...そして、幾千万年も、こうして流れているのかと思われる黄河の水を、飽(あ)かずに眺めていた...
吉川英治 「三国志」
...幾千万の心霊を清きに救いその霊の住み家たる肉体を汚れより導き出すために誠心の興奮は吾人の肉骸を犠牲に供す...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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