...にんにくのにおいの混ったなんともいえぬにおいが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...ラジウム温泉などがぎっしり混んでいた...
海野十三 「暗号数字」
...あの人もその中に混って...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...四五日たって、同じ漁師が夜網の帰りがけ、夜のしらじら明けに、偶然岩屋島の洞穴の前を通りかかると、丁度引汐(ひきしお)時で、朝凪(あさな)ぎの小波(さざなみ)が、穴の入口に寄せては返す度毎に、中から海草やごもくなどが、少しずつ流れ出していたが、それに混って、何だか大きな白いものが動いているので鮫の死骸かと見直すと、驚いたことには、それが人間の溺死体であることが分った...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...この俺に感化されたのか家中が寢鎭つてから小供の襤褸布を取り出しても仕事は明日の晩にして本をよむ事にするどうかすると曉方までもう此頃はあの癖は止まつたらしい然しあの頃の事は矢張り思ひ出すだらうなあの頃は自分にも一番よかつた善惡の觀念が單純にはつきりして居て今程思想は混亂しないで心の儘に振舞つて...
千家元麿 「自分は見た」
...服従の無き自由は混乱であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...それはイギリス人をおそれる卑怯から生じた混乱であった...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...腰抜け彌八の色文などは一通も混じっては居りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...建て混んだ家並で空はひどく狭められて居りますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今度は混成部隊にはいつて...
林芙美子 「雨」
...どうしても後世になるほど流派が混じて来るのは...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...家中(やうち)の混雑一方ならず...
三宅花圃 「藪の鶯」
...お関は様々の混乱した感情に攻められて何事も落付けない日を続けて居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...混同してしまいたくないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...疑いもなく久木の二字を合したでそれが俗様の杉の字と混じやすいために...
柳田國男 「地名の研究」
...くるみが混っているために味が変って...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...混ぜものをした味噌は貯蔵がきかず...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それに混つて何だか名も知らぬ小鳥らしいのの啼くのも聞えて居る...
若山牧水 「比叡山」
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