...肩あたりまでの長さに切下(きりさげ)にしてあった...
有島武郎 「クララの出家」
...十年も二十年も商売のために身をささげる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...車駕を犯した成自身の身もそれぞれの手続の後にさげられ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...おゆうさんにでも聞いてお貰(もら)いなさい」お島は憎さげに言(ことば)を返したまま...
徳田秋声 「あらくれ」
...多少西洋料理の心得もあります――朝餉(あさげ)の膳に向うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...この女はお妾が殺されて溜飮(りういん)をさげてゐますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんなに笑はれ蔑(さげ)すまれたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はメリヤスの猿股(さるまた)を並べて「二十銭均一」の札をさげると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...紅茶道具を無雜作にさげて來た笹原は...
林芙美子 「風媒」
...この労働にささげない一分(ぷん)は...
久生十蘭 「キャラコさん」
...わたしの一生を人魚にささげて悔いのない思いになりました...
火野葦平 「人魚」
...運命の鞭の下に動いてゆく家畜の群にひきさげるものであると批難するものがある...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...とても面倒で考へると同時に願ひさげて了ふのである...
牧野信一 「自烈亭」
...大角豆(ささげ)...
南方熊楠 「十二支考」
...そうしてそれをただの器物のことに過ぎぬと云って蔑(さげす)むようである...
柳宗悦 「工藝の道」
...重さ八十斤と称する青龍刀をひッさげ...
吉川英治 「三国志」
...そのまま厨房(ちゅうぼう)にさげてはもったいない...
吉川英治 「三国志」
...手には短槍(たんそう)を引っさげている...
吉川英治 「神州天馬侠」
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