...いま申した白四角形のむらさき旗をぶらさげているのです」「はてな...
海野十三 「火星兵団」
...ランタアンさげて腐りかけた廊下の板をぱたぱた歩きまわるのであるが...
太宰治 「音に就いて」
...省三は婢が膳(ぜん)をさげて往く時に新らしくしてくれた茶を啜(すす)っていたが...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...首をぶらさげますね...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...同じような服装で髪をおさげにした童女が一人...
豊島与志雄 「非情の愛」
...いちいち丁重に頭をさげて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「ご馳走(ちそう)さん」と頭をさげると...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...軒(のき)には御神燈(ごしんとう)さげて盛(も)り鹽(じほ)景氣(けいき)よく...
樋口一葉 「にごりえ」
...さっぱりと溜飲をさげて...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...ハムレットはタイツを穿(は)いて剣をさげているじぶんの阿呆なすがたに気がつき...
久生十蘭 「ハムレット」
...盃(さかずき)をささげて...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...そこへ籠をさげた子供が五六人...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...家では梁(はり)にさげてあった鉈(なた)が落ちて...
水野葉舟 「北国の人」
...しばらく首(くび)をさげて手拭(てぬぐひ)を嗅(か)いでゐましたが...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...筒井はものの終りへささげる言葉を心につぶやいた...
室生犀星 「津の国人」
...より恋をささげている自分がわかってくる気がする...
山川方夫 「その一年」
...結果の如何は問題ではないと信じます」「……おれが事を急ごうとしたのは」宗兵衛はふと調子をさげた声で云った...
山本周五郎 「新潮記」
...血刀(ちがたな)を引っさげてこの磯へ目ざしてきたので...
吉川英治 「神州天馬侠」
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