...そして自分の殼を造つてその殼の中に閉ぢこもるやうに傾いて行きました...
石川三四郎 「浪」
...だから話す方にも自然力がこもるわけです...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...南洲の寃を雪がむとの心もこもるべく...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...愛妻の許に閉ぢこもる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自分の心のうちに閉じこもることを彼に許さなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ときどき気まぐれな沈黙の中に堅く閉じこもることがあるのを知っていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一生涯(しょうがい)一つの仕事に閉じこもるのは馬鹿げています...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「立てこもるんだって!」とクリストフは笑いながら言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ようやく一室に閉じこもるだけの余裕しかなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかなる権利によってか? 自家にこもるのを権利をも含みたる行ききするの権利によって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ウージェーヌには彼の言葉にこもる感情が良くつかめなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...なだらかな描写にこもるはりつめた気力という点で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...孤独は内に閉じこもることではない...
三木清 「人生論ノート」
...かんさんの顏にはこの點だけにこもる烈しい眞實といふものが見えた...
室生犀星 「渚」
...牛渚(ぎゅうしょ)の要塞にたてこもると...
吉川英治 「三国志」
...人穴城(ひとあなじょう)にたてこもる呂宋兵衛(るそんべえ)の一族...
吉川英治 「神州天馬侠」
...伊那丸(いなまる)の一党(とう)が立てこもる小太郎山(こたろうざん)の砦(とりで)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...たてこもるには屈強と信忠にすすめ...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索