...轡(くつわ)を並べて此処まで来て見ると...
芥川龍之介 「芋粥」
...轡虫(くつわむし)の声...
岩野泡鳴 「猫八」
...美妙や紅葉と共に轡(くつわ)を駢(なら)べて小手先きの芸頭を競争するような真似は二葉亭には出来なかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...第二十八昨日は東關の下に轡(くつわ)竝(なら)べし十萬騎...
高山樗牛 「瀧口入道」
...送別一句また逢ふまでのくつわ虫なく(駅にて)焼酎のたゝりだらう...
種田山頭火 「行乞記」
...・土の虫のちぎられたまゝ土にもぐる月にむいて誰をまつとなくくつわむしふけてあぶらむしがはふだけ・住みついて煤のおちるにも(改作)十月十六日夜あけのしぐれはさびしくわびしく身にしみた...
種田山頭火 「其中日記」
...轡(くつわ)を並べて遠乗をして...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...轡虫(くつわむし)の声もかれがれに...
田山花袋 「田舎教師」
...どこかでくつわ虫が鳴きしきっていた...
寺田寅彦 「涼味数題」
...轡(くつわ)をならべて――のつもりじゃったろうが……」みんなもついて笑い...
火野葦平 「花と龍」
...とうとうあの魔法のかかった馬勒の金のくつわを...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...まるで聒々児(くつわむし)の鳴くようにやかましい女の声である...
森鴎外 「鶏」
...松虫、すず虫、くつわ虫、かんたん、こおろぎ、かねたたき、あらゆる虫の音が、わが秋の夜ぞとばかり啼きすだいています...
吉川英治 「江戸三国志」
...一同はやがて幽州へ凱旋の轡(くつわ)をならべた...
吉川英治 「三国志」
...「笑止なやつらだ」悪来はふたたび曹操の駒の轡(くつわ)をとって...
吉川英治 「三国志」
...そしてはやりたつ孫策の馬の轡(くつわ)を...
吉川英治 「三国志」
...一群の騎馬隊が燦々(さんさん)と手綱(たづな)轡(くつわ)をそろえて来るのが見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...義昭の駒の轡(くつわ)を取ったとは思うまい...
吉川英治 「新書太閤記」
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