...戸口で轡(くつわ)を噛んでゐるわ...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...警戒の巡査が野口春蔵の馬の轡(くつわ)をとらえて引きずり下そうとした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...麓(ふもと)の家で方々に白木綿を織るのが轡虫(くつわむし)が鳴くように聞える...
鈴木三重吉 「千鳥」
...お前の馬へ乗せて送ってやろうじゃないか」僕は馬から降りて馬の轡(くつわ)を取り...
田中貢太郎 「崔書生」
...通り合せた丹後守がその轡(くつわ)づらを取り...
中里介山 「大菩薩峠」
...再び元へ戻って轡(くつわ)を並べる...
中里介山 「大菩薩峠」
...轡(くつわ)を並べて...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの毛唐人の仲間らしいよ」二騎轡(くつわ)を並べてこの場へ来合わせたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...轡(くつわ)を並べて出席しないとも限りません...
中里介山 「大菩薩峠」
...両箇が轡(くつわ)を揃えて桶屋さんの前に突立っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そのシャロットの方(かた)へ――後(あと)より呼ぶわれを顧みもせで轡(くつわ)を鳴らして去る...
夏目漱石 「薤露行」
...轡虫(くつわむし)みたいにお饒舌(しゃべり)ですよ」「それから」「佐原屋の息子の茂吉は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いとしやいとしやこの身の影に鳴く蟲のねんねんころりと鳴きにけりたれに抱かれて寢る身ぞや眞實我身は獨りもの三十になるといふその事の寂しさよ勘平さんにはあらねどもせつぷくしても果つべきかても因業なくつわ蟲...
萩原朔太郎 「蟲」
...」三郎は上でくつくつわらいながら言いました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...ところへ一匹の轡虫(くつわむし)が飛び込んで来ました...
夢野久作 「がちゃがちゃ」
...汗もしとどとなって轡(くつわ)を噛み...
吉川英治 「三国志」
...さらば一刻もはやく!」轡(くつわ)をならべて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...くつわを並べて山門へ向った...
吉川英治 「新書太閤記」
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