...あれは神々(かみがみ)のおくつろぎ遊(あそ)ばす所(ところ)……言(い)わば人間界(にんげんかい)の家庭(かてい)の如(ごと)きものじゃ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...自然に溜息が出たあとに味われるあの特殊な淋しいくつろぎは感ずることができなかった...
有島武郎 「星座」
...幾分心にくつろぎができたところから...
伊藤左千夫 「廃める」
...後は十分おくつろぎ下さい...
海野十三 「大使館の始末機関」
...久し振に姉妹四人が水入らずでくつろぎ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...或る晩則重が夫人と共に風通しのよい縁先にくつろぎながら酒を飲んでいると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...私達は長尾氏の歓待にくつろぎつゝ...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...時によると急に神経のくつろぎを見せ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...くつろぎすぎた時間をやや持て余してゐた...
原民喜 「霧」
...源氏は袿(うちぎ)を引き掛けたくつろぎ姿でいるのがまた尼君にはうれしいのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かなり長い時が経っても、なにごとかなし終ったという、くつろぎの色も、やすらぎの色さえもあらわれなかった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...酒が出て座がくつろぎかかったころ...
横光利一 「微笑」
...暫時(ざんじ)ここでおくつろぎ下さいますように」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...おくつろぎの宴となってからは...
吉川英治 「私本太平記」
...高氏もくつろぎを見せたいつもりなのであろ」「ともあれ...
吉川英治 「私本太平記」
...久々にて御風呂(おふろ)などおくつろぎあり折ふしまたその夜の満月に黒雲二た筋(すぢ)引渡して見えければ軍勢みな合掌(がつしやう)してしばし拝し奉る……とは...
吉川英治 「私本太平記」
...そして心からおくつろぎくださいまして」「眼が眩(くら)みそうなご馳走だな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まだ半日のくつろぎも...
吉川英治 「新・水滸伝」
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