...腐った嘴(くちばし)も見えないほど...
芥川龍之介 「河童」
...小さな黒いくちばしのある頭を...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「コウノトリ」
...嘴(くちばし)を(もが)いて開(あ)けて...
泉鏡花 「印度更紗」
...くちばしのようなものがとび出し...
海野十三 「火星兵団」
...とくに長いくちばしをもつてゐます...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...つまんだジャガイモを嘴(くちばし)でつっつく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...鷹の嘴(くちばし)のような鼻と部厚な唇とがついていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...ほんのちょっとばかり取り乱した羽毛をくちばしでかいつくろって...
寺田寅彦 「あひると猿」
...短いくちばしは怒っていたんだよ...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...鋭角な嘴(くちばし)をつき出し...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここで僅かにくちばしをきったのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...魂が抜けているから軽いってね」八五郎は横合いから余計な嘴(くちばし)を容れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人に喙(くちばし)を容(い)れさせようとも思わぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...孤獨も孤獨ではない――憩(いこひ)も憩ではない――饑餓といふ兀鷹(はげたか)が――私の横腹に嘴(くちばし)と爪を突き立てゝゐる間は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...くちばしをさし挾(はさ)むことの出来ない神聖なもの――彼らの大義名分であった...
本庄陸男 「石狩川」
...二羽が尾と嘴(くちばし)と触れるようにあとさきに続いて...
森鴎外 「阿部一族」
...嘴(くちばし)と鼻を兼帯にして阿呆(あほう)阿呆と鳴き渡り...
夢野久作 「鼻の表現」
...嘴(くちばし)の先で子供が作れるものと頑固に思い込んでいる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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