...同氏は薬罎(くすりびん)を手に死しいたるより...
芥川龍之介 「馬の脚」
...ちょうど南に向いた硝子窓の框(かまち)の上には薬壜(くすりびん)が二本並んでいた...
芥川龍之介 「悠々荘」
...弦吾はポケットから薬壜(くすりびん)を出し...
海野十三 「間諜座事件」
...薬壜(くすりびん)のようだネ」万事(ばんじ)を了解(りょうかい)したらしい様子の帆村が...
海野十三 「西湖の屍人」
...裏書(うらがき)をしてくれるようなものだ」「ボラギノールの薬壜(くすりびん)は?」「ボラギノールの薬壜? そいつは僕の眼前(がんぜん)に見えるタッタ一本の縄だ...
海野十三 「西湖の屍人」
...くすりびんをのせた盆をならべる...
海野十三 「爆薬の花籠」
...藥瓶(くすりびん)を取上(とりあ)げる...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...よく薬瓶(くすりびん)なんかを左手にさげて...
徳永直 「戦争雑記」
...薬壜(くすりびん)を取り寄せて塩剤を嗅(か)ぎ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...硝子板とゼラチンと外(ほか)に薬壜(くすりびん)が四...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...薬瓶(くすりびん)と...
夏目漱石 「坑夫」
...宮島産の丸盆に薬瓶(くすりびん)と験温器(けんおんき)がいっしょに乗っている...
夏目漱石 「野分」
...早速机から薬瓶(くすりびん)を絨毯(じゅうたん)の上にころがし落してみせ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...我が居るよりは向ひのがはを痩(やせ)ぎすの子供が薬瓶(くすりびん)もちて行く後姿...
樋口一葉 「大つごもり」
...裏の山から腕いっぱい花を抱(かか)えて帰ってくる看護婦に分けて貰(もら)って薬罎(くすりびん)にさした竜胆(りんどう)や鈴蘭(すずらん)などの小さな花の香(かお)りをかぎながら...
堀辰雄 「恢復期」
...新聞に蔽(おお)われている碧(あお)い薬瓶(くすりびん)を捜しだしながら...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...薬瓶(くすりびん)をその岩の上に置いて...
水野葉舟 「テレパシー」
...ただ薬瓶(くすりびん)のみがあるばかり...
水野葉舟 「テレパシー」
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