...葉子はただ心の中で失望したように「あれだからいやになっちまう」とくさくさしながら喞(かこ)った...
有島武郎 「或る女」
...いいかげんくさくさしおった」そういって倉地はさもめんどうそうに杯の酒を一煽(ひとあお)りにあおりつけた...
有島武郎 「或る女」
...くさくさすることは...
太宰治 「火の鳥」
...そのせいか時に陰気くさくさえ見えることがありましたが...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...」「すこしくさくさすることがあつてまだです...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...気がくさくさして来ると...
徳田秋声 「黴」
...「くさくさするからどこかへ行って遊んで来ましょうね...
徳田秋声 「黴」
...幾日もこんなところにいて鬱々(くさくさ)して来たから...
徳田秋声 「縮図」
...くさくさしてたまらなくなった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...煙草なんぞを、くさくさ吹かし、名状しがたい覚悟をなして、――戸外(そと)はまことに賑やかなこと!――ではまたそのうち、奥さんによろしく、外国(あつち)に行つたら、たよりを下さい...
中原中也 「在りし日の歌」
...気がくさくさするとみえ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
......
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「今日はほんとにくさくさした日だったわ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...くさくさしてきて室にいられないから...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...」男は気のくさくさするときは香爐の蓋をながめる癖があった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...往来の埃(ほこり)が店を一層貧乏くさくさせた...
柳宗悦 「思い出す職人」
...せかないでも」「風邪ぎみでくさくさするからって」おまさは眩(まぶ)しそうな顔つきで云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...だからくさくさするッて云うんですよ...
吉川英治 「剣難女難」
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