...ボーイらしい軽薄な調子で声高(こわだか)に取りかわされるのを葉子は聞いた...
有島武郎 「或る女」
...患者と看護婦との間に取りかわされる言葉一つにも...
有島武郎 「或る女」
...こんな会話が白い息を吹きながらとりかわされる...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...ただ彼と小林氏との間にかわされる談話によつて...
伊丹万作 「人間山中貞雄」
...ルゾン号とパリ大学滞在中の長良川博士との間に無線電話が取りかわされることになった...
海野十三 「海底大陸」
...ひそかに村人のあいだにとりかわされるようになった...
海野十三 「超人間X号」
...あゝいう重代のたからを他家へつかわされる法はないのに...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...この下でかわされる子供たちの話や...
壺井栄 「柿の木のある家」
...そこに酌(く)みかわされる美禄(びろく)に酔うのである...
寺田寅彦 「映画時代」
...低い声でかわされる次の対話を聞いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四辻(よつつじ)や通路や袋町で銃火がかわされる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...尼寺へつかわされるなり...
久生十蘭 「無月物語」
...いつまでも語りかわされるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一そう感歎の囁きがかわされる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...酒杯の間にチラリチラリと取りかわされる短い言葉から大體の樣子は察しられた...
三好十郎 「肌の匂い」
...その後双方から手紙の書きかわされることになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...志士論客が集まって来て絶えず議論がたたかわされる...
山本周五郎 「新潮記」
...これまた武松にかわされると...
吉川英治 「新・水滸伝」
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