...事務所にあてた小母さんの家の家賃までかつぎ出してあつたのには驚きました...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年七月号)」
...世間の者は妖怪の贋物(にせもの)ばかりをかつぎ出し...
井上円了 「おばけの正体」
...また二宮尊徳などをかつぎ出して...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...近頃は西洋人も婦人まで草鞋(わらじ)にて登る由なりなどしきりに得意の様なりしが果ては問わず語りに人の難儀をよそに見られぬ私の性分までかつぎ出して少時(しばし)も饒舌(しゃべ)り止めず...
寺田寅彦 「東上記」
...コーエンなどをかつぎ出してマルクス主義を批判することによって教授の御用を務めようとしたのは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この道徳をかつぎ出した方が道徳的となる...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...かつぎ出したところであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...いい無聊(ぶりょう)の慰めにかつぎ出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...慢心和尚がかつぎ出した木柱に比べると...
中里介山 「大菩薩峠」
...妙なところへ人間平等論をかつぎ出したのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...雨戸の際まで子鷲(こわし)の入った籠をかつぎ出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏人ゴビノーという曲学者より聞いた独逸民族優勢説をかつぎ出し...
新渡戸稲造 「民族優勢説の危険」
...尺取虫は気の遠くなつたこほろぎを外にかつぎ出して...
村山籌子 「こほろぎの死」
...されば今日人は像をその宮居よりかつぎ出し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お粂の家からあなたの体をかつぎ出し...
吉川英治 「江戸三国志」
...初めて駕をかつぎ出した野郎ですからね...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...槍一本かつぎ出して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...王のミイラを鄭重に広場までかつぎ出し...
和辻哲郎 「鎖国」
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