...盆提灯(ぼんちょうちん)へ火のはいった縁先のうす明りにかしこまって...
芥川龍之介 「妖婆」
...スミス中尉はかしこまって...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...大鷹(おおたか)はかしこまって...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...かしこまって老母の膝に身をすりよせてきました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...あれが吾輩の傍にいた証拠だ」三造は膝(ひざ)を直してかしこまっていた...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...いつまでゞも御前にかしこまっておいでなされたのは...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...おせきはわしの前にかしこまって畳に眼を落したが...
富田常雄 「面」
...かしこまっている...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...おれも窮屈にズボンのままかしこまって...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...この座布団の上に後(うし)ろ向きにかしこまっているのが主人である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...仰せの通りかしこまって引下がるほかはない」「それで」「一万両の小判は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...静枝がかしこまって...
長谷川時雨 「市川九女八」
...くれぐれも大事をとって仕損じるなかれ――とのおことばでありまする」「かしこまって候う」謹んで答えたが...
吉川英治 「三国志」
...終ったらすぐ纜(ともづな)解(と)いて、筑紫へくだるぞ」直義は、かしこまって、親船のみよしから大音声(だいおんじょう)で味方へ告げた...
吉川英治 「私本太平記」
...父の前にかしこまってすぐさし出したのを披(ひら)いて見ても...
吉川英治 「私本太平記」
...仰せかしこまって出立したが...
吉川英治 「新書太閤記」
...「かしこまってござる」と楊林は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その実細心なデコルテを内にかくしてかしこまっている...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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