...掛引(かけひき)の妙(みょう)を得たるものなれども...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...これも高級ポンピキのかけひきの一つなのであろう...
江戸川乱歩 「影男」
...話(はな)しあいやかけひきが...
高山毅 「福沢諭吉」
...その間にあって活躍する両派密偵のかけひきに...
谷譲次 「踊る地平線」
...あの女は兎角懸引(かけひき)が強くって...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...」いかにも懸引(かけひき)のない真情らしく...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...川中島の掛引(かけひき)は軍記で読んでも人を唸(うな)らせる...
中里介山 「大菩薩峠」
...詐(いつわ)りもなければ懸引(かけひき)もない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...百円で悪けりゃ御止(およ)しなさい」相手は漸(ようや)く懸引(かけひき)をやめた...
夏目漱石 「道草」
...向うは達者で駈引(かけひき)上手で荒っぽい古金屋が五六人...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...たしかに駈引(かけひき)をしているにちがいないが...
久生十蘭 「春雪」
...その政策をかけひきなしに民主的人民の見解を代表しようとする進歩党の主張に近づけなければならなかった...
宮本百合子 「新しい潮」
...出兵を促(うなが)したが利家は対上杉軍との懸引(かけひき)を理由に...
吉川英治 「新書太閤記」
...そういう感情やら万策の懸引(かけひき)に緊(し)められていたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...知盛の両将のかけひきなども...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そら寝のかけひき...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...客商売の断るかけひきはままあるので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...駆引(かけひき)の卑屈なこと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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