...……おやつ、そのこと、どうして知つてるんです...
芥川多加志 「四人」
...決しておやつの代りにがりがり噛るべきものではないという説明書を...
石川欣一 「可愛い山」
...将軍家が御風流にのみ身をおやつしになつて居られるやうに見えながら...
太宰治 「右大臣実朝」
...子供のおやつ、子供のおもちゃ、子供の着物、子供の靴、いろいろ買わなければならぬお金を、一夜のうちに紙屑(かみくず)の如く浪費すべき場所に向って、さっさと歩く...
太宰治 「父」
...おやつに茶を喫んでた時におったよ」「おんなじ蠅でしょうか...
田中貢太郎 「蠅供養」
...おいしいおやつにありついた赤(あか)ん坊(ぼう)みたいに...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...またドイツ人のように昼前の「おやつ」をしないわれらにはかなり空腹であるところへ相当多量な昼食をしたあとは必然の結果として重い眠けが襲来する...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...おやつしに夢中になりはじめました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...──あのう──」「はあ」「先生のおうちでは──お子様のおやつなど...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...子供たちのおやつは...
中谷宇吉郎 「母性愛の蟹」
...あたしのおやつや好きな塩鮭(しおじゃけ)の一切れを買いにいった...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...私は探海燈で、海底(うみのそこ)を照してゐる軍艦の繪を見てゐると、「ああ、ここに居た、おやつちやん...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...ちょうどおやつをつくりかけていたので...
林芙美子 「お父さん」
...おやつガアリマセン...
槇本楠郎 「母子ホームの子供たち」
...これはキクッタのやうなアイヌの少年には結構なおやつであるばかりか...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...……が、親しく、龍顔を拝しますれば……」「…………」「おそれながら、おん目のくぼみ、頬のおやつれ、義貞もかえって、身の申しわけなさが、先立ちまして、おわびのことばもございません...
吉川英治 「私本太平記」
...月輪どのはややおやつれに見ゆるが...
吉川英治 「親鸞」
...四時のおやつだからである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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