...別して惚れた相手の薄雲太夫が真にうけないのを苦に病(や)んだらしい――だからこその人殺しさ...
芥川龍之介 「南瓜」
...人がもうけないのだ...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...きみからさしずはうけない」警部がどなるたびに...
海野十三 「金属人間」
...小谷さんは一年も二年も見舞いもうけない病人もあると話し...
鷹野つぎ 「窓」
...それ以外に何の束縛もうけないが...
中井正一 「調査機関」
...中村鴈治郎(なかむらがんじろう)が東都の人気を掴得(かくとく)しようとすると歌舞伎座から「まだ旦那のお招きをうけないが――」と頼みこんでくる...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...一滴の思いやりのある手向(たむけ)もうけないで土に埋められてしまった事を夢にも知らないで...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...下の方の田はちっとも水をうけないことになりつつあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしから何の検査もうけない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お百姓さんは罰(ばつ)をうけないでもすむかもしれません...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「うまい商売」
...又は門地によつて一切の差別をうけない...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...まだこの城が水攻めをうけない卯月(うづき)二十七日の大寄せに...
吉川英治 「新書太閤記」
...義朝の子たちである――頼朝(よりとも)や遮那王(しゃなおう)(義経)のような厳しい追放をうけないまでも...
吉川英治 「親鸞」
...そう仰ぎ見るような感じは滅多にうけない自分なのに――と...
吉川英治 「親鸞」
...……きょうよりは、小次郎を、青侍(あおざむらい)にとりたてて、遠侍(とおざむらい)の間において、働かせいと」これは、思いもうけない、恩命であった...
吉川英治 「平の将門」
...そんなあぶない頼みは引きうけないほうがようございます――というふうにかれの手が知らせていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...旅客が多いために他国者(よそもの)扱いもうけないし...
吉川英治 「松のや露八」
...……お蔑(さげす)みではあろうなれど」「……ほほう」真にはうけないが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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