...色氣(いろけ)も聊(いさゝ)か自棄(やけ)で...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...じゃあもう色気(いろけ)もたっぷりあって――旦那様もなかなか作戦がしっかりしていらっしゃるわね...
海野十三 「什器破壊業事件」
...色気(いろけ)と...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...色気(いろけ)と...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...今の芸者の三味線などは聞かれたものでないなぞと人前で耻し気もなくそんな事が言われたのはまだ色気(いろけ)もあり遊びたい気も失(う)せなかった証拠である...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...「何ぼ何でもこの年になって色気(いろけ)で芸者は買えません...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...こう年を取っては色気(いろけ)よりも喰気(くいけ)と申したいが...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...いやにいろけづいたお婆さんと...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤い帯を色気(いろけ)なく結んで...
夏目漱石 「草枕」
...全然色気(いろけ)のない平気な顔では人情が写らない...
夏目漱石 「草枕」
...いつもいろいろけたはずれなことを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...あのとおりいろけたっぷりだからな...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...細いしなやかな腰の線がおどろくほど女らしいいろけをあらわしていた...
山本周五郎 「末っ子」
...いろけのない代りに...
山本周五郎 「ちゃん」
...いろけは二の次にしての話だ...
山本周五郎 「初蕾」
...あんたいろけづいたんだわ」新八は拳(こぶし)をにぎった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...体じゅうにいろけが溢れている感じだ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...色気狂(いろけぐる)いが色情狂だよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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