...あまり人の知らぬ山を持って来て喋々するのはすこしいやみだが...
石川欣一 「可愛い山」
...「宵暗(よいやみ)でも...
泉鏡花 「婦系図」
...宵暗(よいやみ)にまぎれてそっと通ってみることもあったが...
近松秋江 「狂乱」
...きわめて月並みないやみな感想に過ぎなかった...
寺田寅彦 「球根」
...神尾はいやみな笑い方をしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...人形は器械だけに厭味(いやみ)がない」「どうも淡粧(あっさり)して...
夏目漱石 「虞美人草」
...あるいは厭味(いやみ)を付加したりあるいは喜ぶ意を含ましめたりする...
新渡戸稲造 「自警録」
...何とか厭味(いやみ)なことを言われながらも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心がけのよくない厭味(いやみ)な箱屋に...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...きつと嫌味(いやみ)のない顏になると思ふわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...半年一年も過ぎて見たらんには嘔吐(おうと)を催すべきほどいやみなる句ぞ多き...
正岡子規 「俳諧大要」
...よし無趣味なりとしても日本の踊の不規則なる挙動の非常に厭味(いやみ)多く感ぜられるのには優つて居るであらう...
正岡子規 「病牀六尺」
...ドド逸(いつ)中の材料らしくいやみおほくしてここには適せざるが如し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...言葉の舌ざわりがなめらかでなく嫌味(いやみ)になるものです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少しいやみだね」兄の泰馬が...
山本周五郎 「おばな沢」
...挨拶することは却(かえ)って厭味(いやみ)になると思った...
山本周五郎 「竹柏記」
...すでに宵闇(よいやみ)がふかい...
吉川英治 「新書太閤記」
...一言厭味(いやみ)でもいってやろうか――と考えてみたが...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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