...宵闇(よいやみ)の夜(よ)の浅い内ですから...
芥川龍之介 「報恩記」
...乙羽もまた硯友社外の誰とでも交際したのが紅葉の気に入らないで折々忌味(いやみ)をいわれた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...お化粧はいらないじゃないか」そんないやみが...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...ひろいやみの中に...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...保子は例の通り「あの狐さんは……」とまた君に対するいやみを並べ立てようとした...
大杉栄 「男女関係について」
...さしていやみにならぬほど私も充分年とつたものだとおもふ...
竹久夢二 「砂がき」
...かへつて厭味(いやみ)を言つた...
太宰治 「清貧譚」
...いやみつたらしく気障(きざ)つたらしい芝居気たつぷりの...
太宰治 「津軽」
...皮肉でも、いやみでも、なんでもない...
太宰治 「火の鳥」
...嫌味(いやみ)めかして云ったものだが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...厭味(いやみ)をいわれたので...
近松秋江 「霜凍る宵」
...嬌媚(きょうび)や衒学(げんがく)を事としてる嫌味(いやみ)なものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...このワーには厭味(いやみ)もなければ思慮もない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...厭味(いやみ)を云うんじゃない...
夏目漱石 「それから」
...十軒店の徳次郎は厭味(いやみ)を言つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...われらはただ厭味(いやみ)たらだらに感ずるのみに候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...出鱈目の句作にことさらに「も」の一字を添へて物めかしたるいやみ加減は少しひかへてもらひたき者にこそ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...少しいやみだね」兄の泰馬が...
山本周五郎 「おばな沢」
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